グランプリエスポ― 初優勝と楽優勝

グランプリシリーズ5戦目はフィンランドエスポー開催です。フィンランドはレギュラー開催国ではないのですが、2年連続開催。現在の世界情勢を見ていると、来期もここでやるのではないか? レギュラー化するのではないか、とも思えてきました。

 

○男子シングル

Pl Name Nation Total SP FS
1 Kao MIURA JPN 274.56 93.54 181.02
2 Shun SATO JPN 273.34 90.41 182.93
3 Kevin AYMOZ FRA 250.03 73.94 176.09
4 Matteo RIZZO ITA 241.47 73.37 168.10
5 Nikolaj MEMOLA ITA 221.25 72.11 149.14
6 Koshiro SHIMADA JPN 218.44 77.81 140.63
7 Nikita STAROSTIN GER 201.15 71.99 129.16
8 Ivan SHMURATKO UKR 200.67 66.30 134.37
9 Liam KAPEIKIS USA 196.94 69.10 127.84
10 Arlet LEVANDI EST 195.83 61.82 134.01
11 Jimmy MA USA 191.26 80.19 111.07
12 Makar SUNTSEV FIN 162.00 54.44 107.56

三浦佳生選手初優勝。2年連続のファイナル進出も決めました。ここ2シーズングランプリシリーズは2位2位2位と来ていて、滑り終わった直後はまた2位か? とも思われましたが際どくショートのリードを守り切って逃げ切りました。

2位には佐藤駿選手。わずかな差ですが届かず初優勝とはなりませんでした。フリーだけなら1位。惜しい試合でした。

3位にはケビンエイモズ選手が入りました。ショートだけでなくフリーもやや不安定なジャンプがあったようにも見受けられましたがそれでも表彰台を確保。ファイナル進出確定はなりませんでしたが、高確率でファイナルに進めそうな状況です。

イタリアのリッツォ選手は4位。フリーは謎のコレオ零点があったり、スコアは伸ばしきれず。3位4位なのでファイナル進出はなくなりました。

日本からはもう一人、島田高志郎選手が出場して6位。グランプリ2試合で10位と6位、今回はポイントは獲りましたがこの結果だと来期のグランプリ枠はどうでしょう? ネーベルホルン杯で247.43と高めのスコアがあり、これがまだシーズンベスト順位14位に残っているので、このまま上位で残ってくれれば、来期も枠が回ってきてくれると思いますがどうでしょうか。

 

○三浦佳生選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 3A+1Eu+3S   12.80   2.17 14.97 2.778
2 4T+3T   13.70   0.81 14.51 0.778
3 4S   9.70   3.05 12.75 3.222
4 FCSp1   1.90   0.11 2.01 0.667
5 3A   8.00   2.74 10.74 3.444
6 StSq3   3.30   0.90 4.20 2.556
7 4T   10.45 x 1.36 11.81 1.444
8 3Lo+2A+SEQ   9.02 x 0.00 9.02 -0.111
9 3F   5.83 x 1.14 6.97 2.111
10 CSSp2   2.30   0.23 2.53 1.000
11 ChSq1   3.00   1.43 4.43 2.889
12 CCoSp4V   2.63   0.23 2.86 0.889
  TES   82.63   14.17 96.80  

4回転は2種類3本構成。グランプリ2試合では4回転ループは見せてきませんでした。ジャンプに関してはほぼミスなし。ただスピンはレベル1と2に4Vとなかなか厳しい判定です。この試合のスピン判定は全体的に厳しかったように感じますが、それにしてもちょっとスピンでスコア獲れなさすぎで、スピン起因で優勝を逃すところでした。

優勝しましたが270点台中盤。もちろん悪いスコアではありませんが、頂点を目指すことを考えると300点台がすでに2人いるわけでやや見劣りするのも事実です。ジャンプで勝負するスタイルとしては、4回転3種類目は入れたいところかと思われます。

この試合でシーズンベスト日本ランクは 2位に入ってきました。ファイナルにも進出。ランキングも高くシーズン後半の代表選出を考えると大変優位な状況になってきています。

 

○佐藤駿選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Lz   11.50   4.27 15.77 3.667
2 3A+1Eu+2S   9.80   1.03 10.83 1.222
3 4T+3T   13.70   2.85 16.55 2.889
4 FCSp3   2.80   0.40 3.20 1.444
5 4T   9.50   2.58 12.08 2.667
6 3A   8.80 x 1.94 10.74 2.333
7 3Lo+2T   6.82 x 0.77 7.59 1.556
8 3Lz   6.49 x 1.60 8.09 2.556
9 CSSp4   3.00   0.69 3.69 2.222
10 StSq3   3.30   0.66 3.96 2.000
11 ChSq1   3.00   0.86 3.86 1.667
12 CCoSp4   3.50   0.75 4.25 2.111
  TES   82.21   18.40 100.61  

佐藤駿選手も4回転は2種類3本。シークエンスアクセルは持たず、3連は2回転になったこともあって、三浦選手に基礎点で勝ることは出来ませんでした。

優勝を逃した致命傷は結果的には3連続のサルコウが2回転になったこと、ということになりました。

技術点100点超えは昨年のグランプリファイナル以来。ジャパンオープン除けば2度目です。4回転ルッツは平均GOE+3.667の評価で本人として過去最高の4回転ルッツになりました。

わずかな差ですが2位だったことでファイナル進出は難しくなっています。初戦の3位のスコアが低かったため、同じ2位3位でもエイモズ選手よりランクが下。その結果NHK杯で、①宇野選手が2位以内か240.86 以上の3位 ②鍵山選手が優勝か247.70以上の2位 ➂ルーカスブリッチギー選手が優勝 ④ニカエガゼ選手が優勝 この4つのうち2つ以上が成り立つとファイナルに進出できません。鍵になるのは鍵山選手、ということになっています。優勝していれば、三浦、佐藤、鍵山、ついに3人そろってファイナルにまでたどり着いたか・・・、という感慨深い場面が見られそうだったのですが、その芽をほぼつぶしたのは三浦佳生選手でした、ということになっています。

ファイナルは難しいので、おそらく次は全日本。シーズンベスト日本ランク3位がこのまま残るかはわかりませんが、それでもそれなりの結果はしっかり残していますので、全日本表彰台に乗ればおそらく世界選手権の代表には選出される展開かと思われます。

 

○男子シングル ショートフリー合わせた要素別スコア

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 Kao MIURA 274.56 125.97 101.85 18.34 15.09 13.31
2 Shun SATO 273.34 123.19 100.11 16.87 21.30 11.87
3 Kevin AYMOZ 250.03 133.40 71.13 8.46 21.63 15.41
4 Matteo RIZZO 241.47 124.01 89.42 0.56 19.21 9.27
5 Nikolaj MEMOLA 221.25 109.42 94.16 -8.21 16.59 11.29
6 Koshiro SHIMADA 218.44 113.70 79.94 -6.53 21.32 11.01
7 Nikita STAROSTIN 201.15 100.43 72.20 -3.36 21.36 11.52
8 Ivan SHMURATKO 200.67 105.79 72.35 -6.57 18.63 11.47
9 Liam KAPEIKIS 196.94 101.80 71.23 -6.34 21.20 11.05
10 Arlet LEVANDI 195.83 104.94 60.32 0.47 20.17 10.93
11 Jimmy MA 191.26 105.00 67.61 -8.75 17.76 10.64
12 Makar SUNTSEV 162.00 94.74 50.07 -7.52 19.61 10.10

三浦選手の勝因はPCSというキャライメージとは違う結果になりました。2位の佐藤駿選手にPCSで2.78上回り、技術点のビハインドを補いました。ただ、PCS1位はさすがにエイモズ選手です。三浦佳生選手はリッツォ選手を上回って2番目でした。

ジャンプの基礎点は三浦選手佐藤選手2人が100点超えです。メモラ選手も90点台まで出してきています。エイモズ選手はジャンプの基礎点は全体8位です。加点の方も三浦選手1位で佐藤選手2位、二人は二桁の加点を引き出しました。エイモズ選手は二桁に乗っていませんがかなりの加点を稼いでいて、ジャンプの得点としては5番目にはなっています。

スピンは全体的に低調。今大会はスピンのレベル判定が厳しかったです。三浦選手はショートで1つノーカウントやられていますし、エイモズ選手でもフリーでレベル付かずのベース扱いが1つあります。また、全体通してV判定がやたら多かったです。結果としてスピン1位のエイモズ選手でも21.63 厳しい評価でした。

ステップ系要素も厳しく、エイモズ選手はさすがに15点台ですが、2番目は三浦選手で13点台、他は11点台以下にされました。ショートはレベル4が4人いましたが、フリーはレベル4ゼロ。あまりない結果です。リッツォ選手はコレオノーバリュー。これなんだかよくわからないのですが、結果的に順位への影響はなさそうでしたのでその点は良かったですがですが、なんだかもやもやする採点でした。

 

○女子シングル

Pl Name Nation Total SP FS
1 Kaori SAKAMOTO JPN 205.21 69.69 135.52
2 Rion SUMIYOSHI JPN 190.21 68.65 121.56
3 Amber GLENN USA 185.39 51.61 133.78
4 Chaeyeon KIM KOR 181.42 66.19 115.23
5 Lorine SCHILD FRA 175.71 61.07 114.64
6 Nella PELKONEN FIN 172.88 58.12 114.76
7 Lara Naki GUTMANN ITA 168.33 58.24 110.09
8 Young YOU KOR 168.14 63.46 104.68
9 Mana KAWABE JPN 161.00 50.12 110.88
10 Starr ANDREWS USA 154.42 57.36 97.06
11 Janna JYRKINEN FIN 153.74 58.63 95.11
12 Oona OUNASVUORI FIN 144.16 54.21 89.95

結果的に坂本選手楽勝でした。フリー最終滑走の時点で121.53出せば勝ち。まあ昨シーズンのファイナルで116.70をやらかしているので、万が一がまったくないわけではありませんでしたが、無難に優勝しました。

2位には住吉りをん選手。これでグランプリデビュー以来4戦連続表彰台。3位が3回続いていましたが、今回は2位にステップアップしました。

3位にはショート11位からアンバーグレン選手。ジャンプぼろぼろで、どうしちゃったの?大丈夫ですか? というショートから、フリーはトリプルアクセル決めらなかった以外はノーミス。初の130点台で、この展開でパーソナルベスト出します普通?? という形でしたが昨年のスケートアメリカに次いで2度目のグランプリ表彰台となりました。

キムチェヨン選手が4位。序盤悪いながらもそれでも表彰台には残るかな、と思ったのですが中盤以降も回転不足が嵩んで届かずの4位。ファイナルは微妙な情勢となりました。NHK杯でピンツァローネ選手が5位以下か183.76以下の4位、イ・ヘイン選手が3位以下か191.61以下の2位、樋口選手とソーングレン選手が優勝しない、という4つの条件を満たさないとファイナルに残れません。優勝していい選手が限られるのですが、三原選手出てきて優勝してください、というのがキムチェヨン選手の希望になります。

日本からもう一人河辺愛菜選手は9位に終わりました。世界ランキングも現時点で25位。シーズンベストも160点台と伸びておらず、来期に枠があるか、ちょっと難しい情勢になってきています。フリーのボレロ、最後にステップとコレオをつなげる構成は非常に演技力が問われます。その上今回は1番滑走で、さらに同じ日に先にエイモズ選手がボレロを滑っているというものすごくハードル上がった状態の演技でかなり厳しかったかと思いますが、悪くはなかったと思います。完成形を全日本で見たいです。

 

○坂本花織選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A   3.30   1.27 4.57 3.889
2 3Lze e 4.72   -0.74 3.98 -1.556
3 3S< 3.44   -0.49 2.95 -1.111
4 CCoSp4   3.50   0.90 4.40 2.556
5 StSq4   3.90   1.11 5.01 2.889
6 3F+2T   6.60   0.98 7.58 1.778
7 FSSp4   3.00   0.56 3.56 1.778
8 3F+3T   10.45 x 1.44 11.89 2.778
9 2A+3T+2T   9.68 x 1.32 11.00 3.111
10 ChSq1   3.00   1.50 4.50 3.000
11 3Loq q 5.39 x -1.19 4.20 -2.556
12 FCCoSp4   3.50   0.65 4.15 1.889
  TES   60.48   7.31 67.79  

本人比は平凡ですが、試合としては楽勝でした。構成はいつもの構成。やはりルッツは見ていて他のジャンプと比べてヒヤッとすることが多い気がしますが、今回は久しぶりにeまでつきました。その後サルコウも回転不足。それでもスピンステップはすべてレベル4をしっかり取っていったあたりはさすがでした。

この時期にあまり好調でも心配なので、これくらいの出来が混ざっているくらいでいいのだろうと思います。ちゃんと勝ちましたし。次はファイナル。取れていないタイトルなのでこれは欲しいでしょう。今年も本命として臨むことになるファイナルですがどうなるでしょうか。

 

○住吉りをん選手のフリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 2A+3T   7.50   1.14 8.64 2.667
2 4T< 7.60   -2.82 4.78 -3.778
3 FCCoSp4   3.50   1.00 4.50 2.889
4 3Lz< 4.72   -2.23 2.49 -4.667
5 3Lo F 4.90   -2.45 2.45 -5.000
6 StSq3   3.30   0.90 4.20 2.778
7 3Fq+3T< 9.53 x -1.97 7.56 -3.778
8 3S+2T+2Lo   8.03 x 0.43 8.46 1.000
9 3F   5.83 x 0.53 6.36 1.000
10 LSp4   2.70   0.85 3.55 3.111
11 ChSq1   3.00   1.00 4.00 1.889
12 CCoSp4V   2.63   0.68 3.31 2.556
  TES   63.24   -2.94 60.30  

今回は4回転決まりませんでした。それでも転倒無く立って4.78のスコアをもらえれば十分です。構成的にダブルアクセルの代替になっているので、4点超えるようならおつりが来ます。回転不足3つありながら基礎点が63.24出るのが4回転1本入っている強さ。できればダブルアクセルが1本余っているのでシークエンスに入れたいところです。この構成でスピンステップオールレベル4なら基礎点68.71まで出ます。3連続の2Tを2Aに替えられればさらに2.20基礎点が上がって70.91まで出ます。

住吉選手はファイナル進出ランクは現在5番目です。①ピンツァローネ選手が2位以内か189.17以上の3位 ②イ・ヘイン選手が優勝 ➂松生理乃選手がエントリー変更で出場して優勝するか、189.35以上の2位、という3つのうち2つが成立するとファイナルに進めません。1番わかりやすいのは、やはり三原選手が元気に出てきて優勝する、というのが望ましい展開になります。

住吉選手は、グランプリ2戦表彰台ながら、まだ、後半の代表選考基準では、2試合平均で上から3番目、という以外に満たしている項目がありません。NHK杯樋口新葉選手が197.95以上を出すか、代打で松生理乃選手が出てきて189.35以上を出してくるとこれも逆転されます。ファイナルで再逆転チャンスもありますし、シーズンベストで3番目以内に上がっていくチャンスも出てきますしファイナルの日本人上位2名以内に入るチャンスも出るわけですが、それも含め、NHK杯に誰が出て、どんなスコアを出して何位に入るか、非常に住吉選手に大きな影響を与えることになります。

 

○女子シングル ショートフリー合わせた要素別スコア

Pl Name Total PCS J Base J GOE Spin Step
1 Kaori SAKAMOTO 205.21 103.58 59.38 5.09 24.17 13.99
2 Rion SUMIYOSHI 190.21 92.75 67.40 -4.95 22.74 13.27
3 Amber GLENN 185.39 92.08 52.91 6.23 21.72 12.45
4 Chaeyeon KIM 181.42 93.00 60.22 -7.43 23.81 12.82
5 Lorine SCHILD 175.71 81.32 63.55 2.49 20.63 9.72
6 Nella PELKONEN 172.88 81.23 56.92 4.85 19.51 10.37
7 Lara Naki GUTMANN 168.33 85.85 54.51 -4.68 21.65 11.00
8 Young YOU 168.14 89.41 47.38 0.04 20.94 12.37
9 Mana KAWABE 161.00 84.97 53.80 -7.04 21.07 10.20
10 Starr ANDREWS 154.42 82.40 51.37 -10.52 21.56 11.61
11 Janna JYRKINEN 153.74 75.96 54.83 -4.13 18.75 9.33
12 Oona OUNASVUORI 144.16 74.77 43.46 1.08 18.94 8.91

PCSは坂本選手だけ100点超えですが本人比では平凡でした。キムチェヨン選手が2番目、住吉選手が3番目です。河辺選手は昨季は90点台半ばまで出ていたのですが、今期はPCSも厳しい評価になってきています。

ジャンプの基礎点は回転不足ながらも4回転入った住吉選手が圧倒。フランスのシルト選手がミスの少ない演技で2番目に入っています。坂本選手は多少ミスが出て4番目となりました。河辺選手はやはり苦しい試合展開でした。

ジャンプの加点はグレン選手が1位。ミスは基礎点削られる形で出たことで加点の方はかなりプラス側に出ました。坂本選手が2番目ですがいつもよりは稼げていません。住吉選手は回転不足が目立ったことでGOEも削られていて、結果的にジャンプで得た合計点は3番目となっています。

スピンは坂本選手が1位。それほどスピンが得意なわけでもない坂本選手ですが24点台までは出してきます。キムチェヨン選手が23点台で続きました。住吉選手は22点台で3番目。フランスの時よりは伸びましたがもう少し欲しいでしょうか。

ステップ系要素はショートフリー共にレベル4という選手が誰もいないということで全体的に伸びず坂本選手でも13点台にとどまりました。

 

グランプリシリーズは5戦目まで終わり、残すはNHK杯のみです。男子は宇野選手、鍵山選手に壷井達也選手も日本からは出場します。宇野選手は2位以内でファイナル確定、3位でも240.86以上であれば高確率でファイナルに進めます。鍵山選手は優勝で確定、2位でも247.70以上で優勝したのが宇野選手ならやはりファイナル進出ですが、3位だとほぼ届きません。他に、初戦4位のブリッチギー選手、ニカエガゼ選手も優勝ならファイナル進出です。初戦5位のフランジパーニ選手とプルキネン選手も優勝すれば、他の条件次第でファイナル進出の可能性が残っています。

女子は三原選手、樋口選手にグランプリデビューの青木祐奈選手が日本からはエントリーしています。樋口選手は優勝すればファイナルの可能性を残しますが、その場合、ピンツァローネ選手が4位以下であることが必要です。そのピンツァローネ選手は2位以内でファイナル進出、3位でも189.17以上であればファイナル進出で、4位だと条件がかなり絞られます。他にイ・ヘイン選手が優勝でファイナル進出、2位でも191.62以上であればチャンスは残ります。ソーングレン選手も優勝すればピンツァローネ選手4位以下であればファイナルへ進めるチャンスを残します。多くの選手にとって、自分が優勝できないときは三原選手優勝してお願い、という不思議な状況になっています。