23-24 友野一希

1998年5月15日生まれ

シニア7シーズン目

シーズン獲得賞金:$6,000

世界ランキング:11位

シーズンランキング:21位

シーズンベストスコア 265.78(11位) ネーベルホルン杯

ショートプログラムシーズンベスト 93.55 ネーベルホルン杯

フリーシーズンベスト 177.72 ジャパンオープン

スピンレベル4率 34/42 = 81.0%(国際大会:20/27 = 74.1%)

ステップレベル4率 9/14 = 64.3%(国際大会:6/9 = 66.7%)

スピンオールレベル4 3/6(国際大会:1/4)

スピンステップオールレベル4 1/6(国際大会:0/4)

ジャンプ回転不足率 5/74 = 6.76%(国際大会:2/47 = 4.26%)

ジャンプ回転不足なし 3/6(国際大会:2/4)

スピンステップオールレベル4ジャンプ回転不足なし 1/6(国際大会:0/4)

 

○23-24シーズンの戦績

Grade Event Pl Total SP FS
DL 全大阪Ⅱ選手権 1 147.40   147.40
CS Nebelhorn Trophy 2 265.78 93.55 172.23
Others Japan Open 2 177.72   177.72
GP Skate Canada 4 245.12 81.63 163.49
GP Cup of China 4 251.95 80.50 171.45
NC 全日本選手権 6 271.52 86.88 184.64
NG 国民スポーツ大会 1 252.63 68.49 184.14
IC Challenge Cup 3 251.61 84.74 166.87

友野選手は昨季全日本で初の表彰台で3位。自力で世界選手権の切符を掴み6位に入りました。実績はもう十分。次は大きめなタイトルが欲しいというところに来ています。

 

今期は8月に地元大阪のフリーのみの試合に出てきました。4回転3本決まらず147.40 まだまだ調整が進んでいません、というような姿です。

国際大会は9月のネーベルホルン杯から出てきました。ショートプログラム、4回転2本を含め全要素プラス評価、ただ、セカンド3回転入りませんでした。93.55で2位に付けます。フリーは4回転のトーループ2本は決まりましたがサルコウは2回転に。あとはしっかり決めて行って172.23 トータル265.78で2位に入ります。

 

10月、日本に戻ってジャパンオープンに出場。冒頭から4回転トーループをステップアウトするなど完ぺきとは言えませんでしたがすべてのジャンプは降りて177.72を出してきます。

グランプリシリーズはスケートカナダから。まだ出場できたことのないファイナル進出を目指します。日本からは三浦選手と山本選手との遠征、韓国のチャジュンファン選手がシードで、イタリアのリッツォ選手、カザフスタンのシャイドロフ選手などがいます。ショートプログラム、4回転2本がすっきり決まらず、それだけでなくステップで転倒というのまであって81.63 3位スタートとなります。首位の山本選手とは7.93差、2位のチャジュンファン選手とは4.55差、一方4位の三浦選手とは0.83差。最低でも表彰台は守りたいフリーです。10番滑走、表彰台確定には176.27が求められます。4回転3本がステップアウトや耐える着氷。トリプルアクセルがアンダーローテーション。我慢の滑りになって163.49 トータル245.12 最終結果は4位。日本勢の表彰台独占とはなりませんでした。

 

2戦目は中国杯です。優勝すればファイナルの可能性があるのですが、そのためにはアダムシャオイムファ選手にも宇野選手にも勝つ必要がある。さらに山本草太選手やボーヤンジン選手もいます。ショートプログラムは4回転サルコウで転倒し80.50 首位とは24.75差、3位とも9.44差。ファイナルはもうほぼない、という状況の中、フリーは4回転のトーループ2本を決めたもののサルコウは2回転になります。結局171.45でトータル251.95 2戦連続の4位となりました。

 

全日本の時点ではシーズンランキングが3位、2試合平均で5位、というあたりが選考基準に引っ掛かるくらいです。5番目くらいの位置付けになるので表彰台に乗っただけだと世界選手権の代表になれない可能性が高い、できれば2位には入りたい、という状況にあります。

ショートプログラム、ここのところしっかり決まっていない4回転サルコウで転倒。それでも86.88までは出したのですが6位。2位までは7.70差あります。3位まででも7.06差。届かない点差ではないですが、間にいる全員追い越していかないといけないのでかなりのハイスコアが必要になると見込まれます。フリーは最終グループ1番滑走。ここで今季1番の演技を見せてきました。苦労していた4回転サルコウも平均GOE+2.778で決めてきます。フリー184.64でトータル271.52 首位に立って残りの上位5人を待ちます。しかしながらこの全日本は最終グループはほぼほぼいい演技をしてきました。結局そのまま6位。代表選考では世界選手権は補欠の3 4大陸選手権も補欠の1ということで代表権は得られませんでした。

 

代打の神様が補欠にいるともしかして、という空気も若干ありましたが4大陸は回ってこずに1月末には国民スポーツ大会へ出場します。ショートは4回転2つが転倒と2回転でコンビネーションもつかずという散々な出来で68.49でしたが、フリーはこのメンバーの中に入れば異次元のスコアとも言える184.14を出してしっかり優勝します。

 

シーズン後半の国際大会はチャレンジカップだけになってしまいましたが2月に遠征。ここはショートフリーで3回飛んだ4回転トーループが1つしか決まらず、今一つな出来で251.61 3位に終わりました。

 

○要素別スコア

Event Total TES PCS J Base J GOE Spin Step
全大阪Ⅱ選手権 147.40 67.64 80.76 47.04 1.43 10.88 8.29
Nebelhorn Trophy 265.78 140.79 124.99 88.14 15.71 22.78 14.16
Japan Open 177.72 89.78 87.94 67.24 0.93 11.45 10.16
Skate Canada 245.12 123.07 123.05 94.78 -5.74 23.11 10.92
Cup of China 251.95 128.40 124.55 88.14 3.59 22.02 14.65
全日本選手権 271.52 144.85 126.67 96.54 9.40 23.63 15.28
国民スポーツ大会 252.63 129.87 123.76 84.60 7.04 23.74 14.49
Challenge Cup 251.61 131.86 120.75 88.34 6.99 22.61 13.92

トータルスコアは250点近辺が多いです。全日本は270点台まで出しましたが6位でした。世界一スコアの高いナショナル6位です。国際大会では265.78が最高でシーズンベストランクは11位でした。

技術点は130点前後が多いです。ネーベルホルン杯で140.79があります。今期全選手中13位でした。PCSの方は120点台中盤が並びます。ネーベルホルン杯の124.99で今期全選手中13位です。技術点も演技構成点も順位が同じバランス型です。

ジャンプの基礎点は80点台が多いですがスケートカナダは94.78まで出しました。今期全選手中14位。日本人選手の中で7位。代表争いとしてみてももう少し高い基礎点にしたいところかと思われます。

加点の方は一桁までの試合が多いですがネーベルホルン杯は15.71ありました。これは全選手中7位。いい時はいいのですが、大事な試合でこれが出せないシーズンでした。

スピンは23点台までです。レベル4率が8割程度なのでなかなかオールレベル4は出せていません。

ステップ系要素はナショナルで15.28はありますが、国際大会では14.65まででした。このスコアで今シーズン全選手中12位にあたります。

 

○要素別偏差値

Event Total J Base J GOE Spin Step PCS
Nebelhorn Trophy 64.25 57.83 70.99 58.21 62.37 62.64
Skate Canada 58.91 61.81 44.44 59.35 47.58 61.35
Cup of China 60.68 57.83 55.99 55.60 64.61 62.35
全日本選手権 65.74 62.87 63.18 61.13 67.49 63.77
国民スポーツ大会 60.86 55.71 60.26 61.51 63.88 61.82
Challenge Cup 60.59 57.95 60.20 57.63 61.28 59.81

偏差値で見るとトータルスコアは60前後に集まります。ナショナルは65まで出ました。

ジャンプの基礎点は50台後半が多く、スケートカナダは60に乗っています。加点の方はネーベルホルン杯で70に乗りました。

スピンは60前後、国際大会では60に達していません。ステップ系要素は転倒したスケートカナダは例外ですが、あとは60台には乗ってきます。

PCSも60台前半です。

だいたい60台前半くらいに各要素がなってくることが多いようです。

 

友野一希選手の要素別偏差値レーダーチャート23-24

全体的にはバランス取れていることが多いです。スケートカナダはステップ転倒とジャンプのGOEとが著しく凹んでいます。ネーベルホルン杯は右下が伸びる。他はほぼバランス型です。

 

●シーズン最高の基礎点構成

スケートカナダ ショートプログラムの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4T   9.50   -3.26 6.24 -3.444
2 4Sq+2T q 11.00   -1.11 9.89 -1.111
3 FCSp4   3.20   0.64 3.84 2.000
4 3A   8.80 x 2.06 10.86 2.556
5 CSSp4   3.00   0.43 3.43 1.222
6 StSq4 F 3.90   -1.34 2.56 -3.444
7 CCoSp4   3.50   0.85 4.35 2.222
  TES   42.90   -1.73 41.17  

ショートプログラムは42.90の基礎点がありました。今期全選手中15位タイの基礎点です。4回転はトーループサルコウの2本で1.1倍はトリプルアクセル。セカンドは2回転でスピンステップオールレベル4で42.90になります。セカンド3回転が付けば2.9基礎点上がって45.80になります。これが目指す姿なのだろうと思われます。

 

ジャパンオープン フリーの構成

  Elements    BaseValue   GOE Scores AvGOE
1 4Tq q 9.50   -4.75 4.75 -5.000
2 4T+2T   10.80   2.53 13.33 2.600
3 4S   9.70   -0.65 9.05 -0.800
4 3Lo   4.90   1.14 6.04 2.400
5 FCSp4   3.20   0.64 3.84 2.200
6 3A+1Eu+3S   14.08 X 2.40 16.48 3.200
7 3F+2A+SEQ   9.46 X 1.06 10.52 2.200
8 3A   8.80 X -0.80 8.00 -0.800
9 StSq4   3.90   1.43 5.33 3.800
10 CSSp3   2.60   0.69 3.29 2.800
11 ChSq1   3.00   1.83 4.83 3.600
12 CCoSp4   3.50   0.82 4.32 2.800
  TES   83.44   6.34 89.78  

フリーは、一応国際大会カウントでジャパンオープンの83.44がありました。今期全選手中10位の基礎点です。4回転はサルコウトーループ。セカンド3回転は無し。スピンが1つレベル3で83.44です。セカンド3回転が入れば2.90基礎点が上がって86.34になります。スピンもレベル4が取れれば86.74です。この構成のノーミス基礎点がそこになります。そこからさらに基礎点を上げるには、ルッツが入っていないのでループからルッツに替えれば1.0基礎点を上げられます。21年のジャパンオープン以来2年半ルッツジャンプは跳んでいませんし、常にエッジを取られていたのでなかなか難しいとは思いますがそういう選択肢もあります。

 

○平均GOE3.200以上

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
国民スポーツ大会 FS 9 StSq3   3.30   1.32 4.62 4.000
Japan Open FS 9 StSq4   3.90   1.43 5.33 3.800
Nebelhorn Trophy FS 9 StSq4   3.90   1.40 5.30 3.714
Japan Open FS 11 ChSq1   3.00   1.83 4.83 3.600
Challenge Cup FS 12 CCoSp4   3.50   1.19 4.69 3.571
Cup of China FS 12 CCoSp3   3.00   1.03 4.03 3.556
全日本選手権 FS 11 ChSq1   3.00   1.86 4.86 3.444
全日本選手権 FS 9 StSq4   3.90   1.34 5.24 3.444
Nebelhorn Trophy SP 6 StSq3   3.30   1.06 4.36 3.429
Challenge Cup SP 4 3A   8.80 x 2.72 11.52 3.429
国民スポーツ大会 FS 11 ChSq1   3.00   1.67 4.67 3.400
Nebelhorn Trophy FS 12 CCoSp4   3.50   1.12 4.62 3.286
Challenge Cup FS 9 StSq4   3.90   1.33 5.23 3.286
Nebelhorn Trophy SP 4 3A   8.80 x 2.56 11.36 3.286
Cup of China FS 11 ChSq1   3.00   1.57 4.57 3.222
全日本選手権 SP 6 StSq4   3.90   1.28 5.18 3.222
Japan Open FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 X 2.40 16.48 3.200
国民スポーツ大会 SP 6 StSq4   3.90   1.30 5.20 3.200
国民スポーツ大会 FS 1 4T+3T   13.70   3.48 17.18 3.200
国民スポーツ大会 FS 12 CCoSp4   3.50   1.05 4.55 3.200

評価の高い要素はステップです。ジャパンオープンの+3.800はレベル4のステップとして今期全選手中8位にあたる評価です。

また、それほど得意ではないスピンですが、足替えのコンビネーションスピンがチャレンジカップで+3.571の評価を受けていました。これは足替えのコンビネーションスピンの中で今期全選手中5位にあたります。

また、チャレンジカップでは+3.429のトリプルアクセルもありました。今期全選手のトリプルアクセルの中で4位の評価です。ジャパンオープンでは3連続のトリプルアクセルがありますが、これは全選手のトリプルアクセルからの3連続で最高評価となりました。

 

○4回転サルコウ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
Nebelhorn Trophy SP 2 4S   9.70   2.91 12.61 3.143
Japan Open FS 3 4S   9.70   -0.65 9.05 -0.800
Skate Canada SP 2 4Sq+2T q 11.00   -1.11 9.89 -1.111
Skate Canada FS 3 4Sq q 9.70   -2.08 7.62 -2.222
Cup of China SP 2 4S F 9.70   -4.85 4.85 -5.000
全日本選手権 SP 2 4S   9.70   -4.30 5.40 -4.333
全日本選手権 FS 3 4S   9.70   2.63 12.33 2.778
国民スポーツ大会 FS 3 4S< 7.76   -2.59 5.17 -3.200
Challenge Cup SP 2 4S+2T   11.00   2.52 13.52 2.571
Challenge Cup FS 3 4Sq q 9.70   -0.39 9.31 -0.429

4回転サルコウはショートフリーで1本づつ跳ぶジャンプです。今期は14回飛ぼうとして2回転になって上記の表にいないのが3回、転倒が1回、アンダーローテーション1回、それ以外にqなどでGOEマイナスが5回ありました。GOEプラスの成功ジャンプは4回です。ショートフリー2本決めた試合は結局ありませんでした。昨季もそうでしたがサルコウは今一つ安定しておらずなかなか苦しんでいます。グランプリシリーズ2試合で成功ゼロですので、これが2本揃うようになれば、グランプリシリーズ2試合で表彰台、というのも見えてきます。

 

○4回転トーループ

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
全大阪Ⅱ選手権 FS 1 4T< < F 7.60   -3.80 3.80 -5.000
Nebelhorn Trophy SP 1 4T+2T   10.80   2.28 13.08 2.571
Nebelhorn Trophy FS 1 4T+2T   10.80   3.04 13.84 3.143
Nebelhorn Trophy FS 2 4T   9.50   1.33 10.83 1.429
Japan Open FS 1 4Tq q 9.50   -4.75 4.75 -5.000
Japan Open FS 2 4T+2T   10.80   2.53 13.33 2.600
Skate Canada SP 1 4T   9.50   -3.26 6.24 -3.444
Skate Canada FS 1 4T+2T   10.80   -0.81 9.99 -0.778
Skate Canada FS 2 4T   9.50   -2.71 6.79 -2.778
Cup of China SP 1 4T+2T   10.80   1.90 12.70 2.000
Cup of China FS 1 4T+2T   10.80   2.04 12.84 2.333
Cup of China FS 2 4T   9.50   2.71 12.21 2.889
全日本選手権 SP 1 4T+2T   10.80   1.09 11.89 1.222
全日本選手権 FS 1 4T+2T   10.80   2.85 13.65 3.000
全日本選手権 FS 2 4T   9.50   -0.81 8.69 -0.778
国民スポーツ大会 SP 1 4T<+COMBO < F 7.60   -3.80 3.80 -5.000
国民スポーツ大会 FS 1 4T+3T   13.70   3.48 17.18 3.200
国民スポーツ大会 FS 2 4T   9.50   2.85 12.35 2.600
Challenge Cup SP 1 4T F 9.50   -4.75 4.75 -4.857
Challenge Cup FS 2 4T+2T   10.80   1.71 12.51 1.857

4回転トーループはショートフリーで合計3回飛びます。今期は22回飛ぼうとして、上記の表にいない3回転トーループになったのが2回、転倒3回、それ以外のGOEマイナスは5回で成功ジャンプは12回です。成功率は5割をわずかに超える程度でした。ショートフリーで3本ともプラスになったのはネーベルホルン杯中国杯とあり、全日本も1本だけわずかなマイナスが付いたくらいでした。スケートカナダは3本ともマイナスですが、サルコウと比べると比較的大事な方の試合で決まってきてはいます。

 

○3連続の要素

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
全大阪Ⅱ選手権 FS 6 3A+1Eu+2S   10.78 X 1.28 12.06 1.600
Nebelhorn Trophy FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 x 0.80 14.88 0.857
Japan Open FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 X 2.40 16.48 3.200
Skate Canada FS 6 3A<+1Eu+3S 12.32 x -1.28 11.04 -2.000
Cup of China FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 x -1.14 12.94 -1.556
全日本選手権 FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 X 1.83 15.91 2.222
国民スポーツ大会 FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 X 1.60 15.68 1.800
Challenge Cup FS 6 3A+1Eu+3S   14.08 x 1.28 15.36 1.429

3連続ジャンプはすべての試合でしっかり入りました。6番目の要素でトリプルアクセルから飛びます。アンダーローテーションが1回、それ以外のGOEマイナスが1回ありGOEプラスの成功は6回ありました。ただ、3つ目が2回転になったものが成功と言えるかどうかは微妙なところです。この3連続が1.1倍のところで入ってくるのは大きいです。ただ、グランプリシリーズ2試合でマイナスなのは残念でした。

 

○セカンド3回転

Event     Elements    Base   GOE Scores AvGOE
国民スポーツ大会 FS 1 4T+3T   13.70   3.48 17.18 3.200

友野選手の大きな課題としてはコンビネーションジャンプがあります。セカンド3回転を付けたいジャンプというのはショートフリーで1回づつあるはずなので、今期は14回は少なくともそういうジャンプを飛びたかったはずですが、セカンドで3回転がついたのは国内ローカルの試合で1回だけです。昨季もそれほどしっかり入っていたわけではなかったですが、それでも半分に近いくらいまでは入っていました。ここまで重症なのは今期に入ってからです。ショートフリーで2Tが3Tにどちらも変わればそれだけで5.80点数が上がります。来期は何とかしたい部分になります。

 

今期はシーズン通して残念ながらいまいちだったと言わざるを得ない結果でした。ただ、グランプリシリーズ4位が2回、全日本も6位、シーズンベストランク11位でもいまいち、と見られるレベルになってきたとも言えます。あの全日本を見ると、せめて4大陸には出してあげたかったとも思いますが、上位選手の中でただ一人グランプリの表彰台もありませんでしたし、しかたないのかなあ、とも思います。

来期はもう一度世界の舞台へ。4回転サルコウとセカンド3回転をしっかりショートフリーで揃えれば280点までは見えますので勝負になって来るだろうと思われます。