サビカと安藤美姫

サビカ、という少女を知っていますか?

 

2018年春、安藤美姫がテレビ番組の企画でインドネシアを訪れました

現地の少年少女にフィギュアスケートを教える、という企画

現地の女子シングルの期待のジュニア選手として出てきたのがサビカでした

 

放映当時13歳

彼女を含め、インドネシアの女子シングルの選手は、いまだかつて三回転ジャンプを飛んだことがない、というレベルである

そんな彼女たちに教える姿を見て、安藤美姫の好感度が上がった、あるいは回復した、とも言われる企画でした

 

 

サビカは昨シーズンジュニアに上がった選手です

昨シーズンはアジアンフィギュアオープンに出場し18選手中12位

ジュニアグランプリシリーズのクロアチア大会に出場して27位

パーソナルベストはクロアチアで出した、87.59

フリーのスコアではなくて、トータルで87.59

ショートは29.05 フリーは58.54

 

これでも、インドネシアのジュニアとしてはトップの選手です

 

 

インドネシアフィギュアスケートのレベルは極めて低い、と言わざるを得ません

残念ながら世界レベルの大会には出場できるレベルの選手はいません

四大陸選手権にも出てこられない

このあたりは、ミニマムスコア、と言われる、出場に必要な最低点を上回る実績がないと出られないためで、インドネシアの選手は、この水準に全く届いていません

 

ミニマムスコアのない大きめな国際大会として、アジア大会があります

2017年に札幌で行われた冬季アジア大会の女子シングルにはインドネシアからは二名の選手が参加しました。

結果は24選手中20位と24位

20位の選手でもスコアは70.22

まだまだと言わざるを得ません

 

アジアの中では、当然日中韓が高いレベルにありますが、それに次ぐレベルとしてはカザフスタンがいます

その下がだいぶ離れますが、シンガポール、香港、台湾といった、華人系の国・地域が続きます

インドネシアはさらにその下、タイ、マレーシア、フィリピン、あたりと近い位置にいます。

フィリピンではソチから、マレーシアでは平昌から、男子シングルのオリンピック選手が誕生しているのと比べて、インドネシアにはそういった選手は男子も含めていませんので、国の力としてはさらにもう一段下、くらいの位置になっています

 

 

サビカは今シーズン開幕戦となる、アジアフィギュアオープンに出場しました

ジュニアの女子シングルは18選手出場した中で11位

ショート30.41 フリー59.31 トータル89.72でした

 

春の番組出演時には3回転ジャンプを飛ぶ、が目標でしたが、ショート、フリー共に、プログラムに三回転のジャンプは入っていませんでした

ダブルアクセルはショートは1回転半になりノーバリュー、零点

フリーは一つ目のジャンプは回りきれたもののGOEで-3~-5が並ぶ出来であり、二つ目のジャンプは回転が足りずアンダーローテーションでポイント0.7倍扱い

ダブルアクセルも満足に飛べていない、という結果になっていました

ただ、番組で安藤美姫がコメントしていましたが、スピンは得意なようで、レベル3あるいは4を並べています

また、ステップが昨シーズンはレベル1か2しか取れていなかったものが、この大会ではフリーのステップはレベル3をもらっています

映像を見ると、スピンのポジションの取り方だけなら、トップジュニアと並んでも遜色ないように見えます

 

 

彼女は、インドネシアのフィギュア界を背負う選手です

三回転のジャンプを飛ぶこと、その向こうにはまずジュニア年代としては世界ジュニアに出場すること、というのが目標になります

今シーズンの世界ジュニアのミニマムスコアはまだ発表されていません

昨シーズンからルールがかなり変わっているので、ミニマムスコアもかなり変わる可能性がありますが、昨シーズンのミニマムスコアは、ショートプログラムの技術点20.00 フリーの技術点35.00

先日の大会での彼女のスコアは、ショートの技術点15.27 フリーの技術点26.51

昨年のままのミニマムスコアだと、まだだいぶ足りません

ミスが多くて、という部分もありますが、基礎点の段階でだいぶ足りてませんので、やはりジャンプの難易度を上げる、すなわち、三回転ジャンプを入れていく、ということが必要になってきます

 

 

そんな彼女が、8/22-25の日程で、スロバキアのブラティスラバで行われるジュニアグランプリシリーズの初戦にエントリーしています

日本からは横井ゆは菜さんが出場するなど、上位選手にとっては、ジュニアグランプリファイナルを目指しての戦いになりますが、下位の方の選手も、それぞれに、ポイントを伸ばして、世界ジュニアへの出場を目指しての試合となります

 

いつの日か、大きな国際大会で、彼女が安藤美姫と再会する、そんなシーンが見てみてみ、と思ったりします 

 

サビカ Savika Refa ZAHIRA

2004年4月4日生まれ

Asian Open Rigure Skating Trophy 2018 フリースケーティング