リズキー あるいはひょうきんメガネ

リズキーという少年を知っていますか?

 

Muhammad Dwi Rizqy APOLIANTO

2003年5月1日生まれ 15歳

インドネシアフィギュアスケーターです

 

先日取り上げた、サビカと同じクラブで練習する男子のジュニア選手です

テレビ企画で安藤美姫が訪れたインドネシアのクラブにいた一人

番組では南海キャンディーズ山里亮太からひょうきんメガネと呼ばれていた彼です

 

放映時はサビカが主役で、彼は男子の中では一番取り上げられていたものの、ちょっとダメな面白い子、というような扱いでした

ただ、実際には彼がインドネシアの男子のトップです

国際大会のベストスコアは彼が持っている77.59がインドネシアの全選手の中のハイスコアになっています

また、春に行われたインドネシアのナショナル選手権もジュニアの部でしっかり優勝しています

ただし、サビカは昨シーズンすでに87.59を出していますのでサビカの方が上ですね

この世代は、女子の方が普通に点が高い、ということがあり得るのは、フィギュア界あるあるでしょうか

 

サビカの話の時に書きましたが、インドネシアフィギュアスケートのレベルは極めて低いと言わざるを得ません

特に男子は、近隣国のマレーシアやフィリピンからオリンピック選手が出ているのと比べてもかなりレベルが低いです

そのインドネシアの男子フィギュア会を、彼、ひょうきんメガネ、もとい、リズキーが引っ張っていかなくてはいけないわけです

 

リズキーは、今シーズンの開幕戦として8月頭のアジアンフィギュアンオープンに出場しました

日本の鍵山優真が174.90のスコアで優勝したこの大会、リズキーはショートプログラム24.80 フリー47.11 トータル71.91の8位に終わっています

ちなみに出場は棄権を除くと10人

彼より下にいたのはインドネシアのもう一選手と、インドの選手の合わせて二人だけでした

 

番組出演時にはサビカと同様に彼も3回転ジャンプの練習をしていたかと思います

また、割ときれいなダブルアクセルを飛んだ映像もあったかと記憶しています

 

しかし、この大会ではダブルアクセルがショートは回転不足のGOE-5 フリーも回転不足なうえにシークエンスでシングルトーループをつけたら、基礎点が1回転半なところにシークエンスで0.7倍されてGOE-5で、得た点数は0.33というひどいものになってしまいました

また、三回転ジャンプはループを二回試みていて、最初のジャンプは回転不足、二回目はダウングレードで転倒、となっています

 

つまり、ダブルアクセルも三回転ジャンプも、まだ満足に飛べない、という現実です

 

また、番組では、ステップがレベル1しか取れてなかった、というところに安藤美姫が、少なくともレベル2、もしかしたら3取れるかも、という振り付けをつけている場面がありました

この大会ではショートプログラムのステップはレベルが付かずBaseValue フリーではレベル1と散々です

 

さらにはショートとフリーで6回あるスピンは、レベル2が二つ、レベル1が二つ、BaseValueが二つ でやはりここでも点が伸ばせません

 

また、フリーではダブルルッツとダブルフリップを二回づつ飛んでいますが、単独のダブルルッツ以外の三回は、いずれも!マークがついていて踏切に問題を抱えています

ルッツもフリップもどちらもについてしまう、というのはなかなかに矯正が難しそうです

 

といったように、サビカよりもさらに問題の多い彼ですが、彼もインドネシアを代表するジュニアとしてジュニアグランプリシリーズにエントリーしています

9/12-15の日程で行われる、ジュニアグランプリシリーズ第四戦、カナダのリッチモンドの試合に出場します

インドネシアのジュニア選手では、第一戦のブラティスラバの試合に一人出場していて、24選手中の24位でしたが、72.46というスコアを出していました

少なくとも、リズキーにはこのスコアは超えておいてもらいたいです

欲を言えば、世界ジュニアに出られるような点数、というのがほしいですが、そこまで到達するのはまだまだ遠い日でしょうか・・・

 

 

 

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