アジアカップ2019決勝トーナメントオッズ

アジアカップのグループリーグが終わりました

立ち上がりは波乱の連続でこれはどうなるんだ? という感じもありましたが、終わってみれば、まあこんなもんか、というところに大体落ち着いた気がします。3位でもグループリーグを突破できたりすると、本命チームが多少ドジ踏んでも決勝トーナメントには残ってきますね。ただし、ベスト16段階から、なぜその組み合わせ? というのが出てきたりはしますけど

 

さて、では、この段階での優勝オッズを見てみます。

今回のオッズはbet365から持ってきました

カッコ内に、開幕前の段階で見たときのオッズも併記します

 

韓国                     3.5(5.0)

イラン                  4.0(5.0)

日本                     5.0(5.5)

オーストラリア    10.0(7.0)

サウジアラビア    13.0(11.0)

UAE                    17.0(13.0)

イラク                  21.0(15.0)

カタール              21.0(41.0)

中国                     26.0(41.0)

ヨルダン              34.0(251)

ウズベキスタン    51.0(26.0)

タイ                     251(101)

バーレーン           251(251)

オマーン              251(201)

ベトナム              251(751)

キルギス              1001(2001)

 

こうしてみると、グループリーグを終えて評価を上げた国下げた国、それぞれあるのが分かります。

 

一番評価を上げたのはサウジアラビアに勝ってグループ1位通過したヨルダン。サウジアラビアに勝利したカタールも評価を上げました。

グループ首位通過の中で唯一UAEだけは評価を下げています。まあ、バーレーン、タイと引き分けての勝ち点5では、ちょっと評価を上げるのは難しかったでしょうか

 

グループ首位通過が予想されていたのに2位になったオーストラリアやサウジアラビアは当然のように評価を下げました。ただ、元々2位通過が予想されていただろう国である、イラクウズベキスタンも評価を下げているというのはどういうことなんでしょうかね。内容が良くなかった、とみられているのでしょうか。あるいは、決勝トーナメントの相手が悪いってことでしょうか。

オマーンなんかも、グループ3番手と見られていて、グループ最強扱いの日本に、審判違ってたら勝ってたかも? くらいの試合もしてましたし、評価を下げられるいわれはあまりない気もしますが、その辺はどんな判断何でしょうかね

 

日本は5.5倍が5.0倍になってますが、これは評価を上げたというよりは、ステージが進んだことによるものなだけな気がします。

 

 

次に、決勝まで到達するオッズ、というのを見てみます。決勝に到達する、ということは、要はそこまでの山二つに分けた、それぞれの山の勝者を選ぶ、ということになります。

組み分けを見てみると、

ヨルダン、ベトナム、日本、サウジアラビア、タイ、中国、イラン、オマーン

韓国、バーレーンカタールイラクUAEキルギス、オーストラリア、ウズベキスタン

この二つに分けられます。

 

イラン

2.10

韓国

1.90

日本

2.62

オーストラリア

5.00

サウジアラビア

8.00

UAE

9.00

中国

14.0

イラク

11.0

ヨルダン

17.0

カタール

17.0

オマーン

51.0

ウズベキスタン

21.0

タイ

67.0

バーレーン

51.0

ベトナム

201

キルギス

251

 

まあ、こんなもんか、という気はしますかね。

韓国は比較的楽な山に入った、という見立てでしょうか。実際、オーストラリアとも準決勝まで当たらないですし、オーストラリアがそこまでたどり着けるかも怪しい、という感じもありますし、割合、楽は楽でしょうか。

日本は、いきなりサウジアラビアがいて、次は今大会好調なヨルダンが来て、さらにはイランと当たり、最後は韓国、というのが順調にいったときのシナリオ。なかなか厳しい道のりです

 

 

次は、決勝トーナメントの勝敗オッズです

まずは90分のスコアでどうなるかを見るタイプ(延長になる試合はドローとみなす)

 

ヨルダン              勝ち1.65 引分3.60 負け5.50     ベトナム

タイ                     勝ち5.00 引分3.25 負け1.80     中国

イラン                  勝ち1.33 引分4.50 負け11.0     オマーン

日本                     勝ち1.75 引分3.60 負け4.75 サウジアラビア

オーストラリア    勝ち1.75 引分3.75 負け4.75 ウズベキスタン

UAE                    勝ち1.44 引分4.00 負け8.50     キルギス

韓国                     勝ち1.25 引分5.25 負け13.0     バーレーン

カタール              勝ち2.15 引分3.25 負け3.40     イラク

 

同じ試合を、延長以降での決着も含めて、勝ち負けだけで見るとこうなります

 

ヨルダン勝ち抜け1.33                    ベトナム勝ち抜け3.25

タイ勝ち抜け3.00                           中国勝ち抜け1.36

イラン勝ち抜け1.12                        オマーン勝ち抜け6.00

日本勝ち抜け1.36                           サウジアラビア勝ち抜け2.75

オーストラリア勝ち抜け1.40          ウズベキスタン勝ち抜け2.75

UAE勝ち抜け1.18                          キルギス勝ち抜け4.50

韓国勝ち抜け1.083                         バーレーン勝ち抜け8.00

カタール勝ち抜け1.61                    イラク勝ち抜け2.20

 

一番拮抗した試合はカタールvsイラク、と思われているようです

信頼度が高いのは韓国、次いでイラン。優勝オッズと同じですね

日本はサウジアラビアよりだいぶ優位だけど、全体の中ではかなり拮抗した試合になる可能性が高いとみられているようです。オーストラリアがウズベキスタンに勝つ可能性と、日本がサウジアラビアに勝つ可能性がほぼ同程度、という見立てになってます

 

最後に、日本vsサウジアラビアのスコアも見てみます

これは90分のスコアだけがあらわされます

 

日本勝ち

ドロー 延長

サウジ勝ち

1-0 6.00

0-0 9.00

1-0 11.0

2-0 7.50

1-1 6.50

2-0 23.0

2-1 8.50

2-2 19.0

2-1 15.0

3-0 13.0

3-3 67.0

3-0 51.0

3-1 15.0

4-4 501

3-1 41.0

3-2 29.0

 

3-2 41.0

4-0 29.0

 

4-0 151.0

4-1 34.0

 

4-1 101.0

4-2 51.0

 

4-2 126.0

4-3 126.0

 

4-3 251.0

5-0 67.0

 

 

5-1 67.0

 

5-1 501

5-2 126.0

 

 

5-3 401.0

 

 

6-0 151.0

 

 

6-1 201.0

 

 

6-2 451.0

 

 

 

なぜかサウジ勝ちの5-0というオッズの設定が無かったりしますが・・・

 

日本の1-0勝利が一番可能性が高く、次は1-1で延長に入るんじゃないの? という見立てになっています。90分でサウジアラビアが勝つ可能性は0-0や1-1で延長になる可能性より低く、日本が1-0,2-0,2-1で勝つ可能性よりも低い、という見立てです

結構信頼されてますね、日本

そんなに信頼されるようなグループリーグの勝ち抜け方ではなかった気がするんですが、サウジアラビアの方が状態悪かったってことなんでしょうか

 

 

決勝トーナメントがベスト16式になると、ここからが長いですね

強さを見せつけるよりも、苦労して勝ち上がっていく雰囲気が楽しいので、組み合わせ的にも苦労が続きそうな感じですし、このまま、苦労を続けつつ勝ち上がっていってもらえたらと思います

 

 

 

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白岩選手のクラウドファンディング受付終了

白岩優奈選手が2018年11月15日より受付を開始したクラウドファンディングが、2019年1月15日AM0:00を持って受付終了しました。

 

結局、受付金額は次のようになりました

 

総額 14,754,000円

応募人数2,521人 延べ2,735口

 

1,000円 447口

3,000円 533口

5,000円 1,409口

10,000円 235口

30,000円 37口

50,000円 44口

 

受付開始直後の立ち上がりは早かったのですが、その後しばらくは一日数件程度で停滞していました。それが最終日には78件の応募が入って最終的にはこの金額になっています。

序盤の勢いからしたら1,500は固くて2,000までいくかもなあ、なんてことを思ったりもしていましたが、そこまでは伸びず、1,500万円にややとどかない額となりました。

募集を開始してから、グランプリシリーズのロシアと全日本選手権、2試合出たのですが、どちらも今一つな結果に終わってしまったので、そのあたりが少しもったいなかったでしょうか。白岩選手は、ちょっと、チャンスをつかみきれない傾向があるように見えるのですが、今回もそれが出てしまったかなあ、という感じがあります。

 

支援金は、5,000円が圧倒的に多数になっています。5,000円から、バナータオルがもらえるのですが、これがほしい、という人が結構多かったんですかね。3,000円でお礼のメール+サイン入りポストカードで、5,000円になるとそれにバナータオルが付く、となると5,000円出そうかな、という気になるでしょうか。当初は、返礼品の発送はこの1月15日の応募受付締め切り後、ということになっていましたが、応募が殺到したこともあり、12月10日頃に発送を開始したとのことで、結果的に、全日本選手権でも、このYUNAバナータオルが会場を飾っていました。お礼のメールやサイン入りポストカードですともらって終わりですが、バナータオルになると、会場で、選手に向けてかざすことで、「応援してますよ」の姿勢が繰り返し示すことができるので、ファンの側としても、こういうものをもらえる方がうれしくて、ある種のwin-winとでもいえるでしょうか

 

さて、下世話なことしますが、前回この話に触れたときと同じような計算を、金額確定段階でどうなったかしてみることにします。

 

集まった金額は14,754,000円です

 

ここから消費税がまず引かれます

 

14,754,000 ÷ 1.08 = 13,661,111円

 

これはつまり、消費税として1,092,889円と100万円以上持って行かれたことを意味します。

次に、クラウドファンディングの仕組みを提供したプラットフォーマーが10%確保します。

 

13,661,111 × 0.9 = 12,295,000円

 

プラットフォーマーの取り分は 1,366,111円になります

 

スケート連盟は、500万円を超えた部分の10%を徴収する、と言っていますので、

 

12,295,000 - (12,295,000-5,000,000) ×0.1 = 11,565,500円

 

スケート連盟の取り分は729,500円 となります

 

ここから、お礼にかかる費用を引くのですが、これは前回も書いたように正直言ってどれくらいかいまいちわかりません。少なくともオリジナルクリアファイル316枚や、オリジナルバナータオル1,725枚というのを作成しないといけないですし、サイン入りポストカードを2,258枚郵送しないといけない、ということはわかっています。この辺を、まあ雑な予測ですけど前回と同じように50万円、としておきます。

 

11,565,500 - 500,000 = 11,065,500円

 

これが手元に残ります。

 

ここから税金が引かれますが、所得としてどこまでカウントされるかは、これもやはり不明です。ここからは、上記金額がすべて所得扱いになるケースと、ワンシーズンにかかる経費600万円を差し引いた部分を所得とするケースと、二パターン考えます。実際には、白岩選手クラスになると、いくらかの賞金が入ったり、出演料というものが入るので、600万円丸々経費として差し引いた分が所得、というのはおそらく引きすぎですが、そこまで考えきれないので、上記二パターンだけ考えます。

また、もっと言えば、白岩選手が17歳の高校生であることを考えると、今回得た金額が白岩選手本人の手元に入る、と考えるよりは、白岩選手のご家族に一旦入る、と考えた方が自然かもしれません。その場合、ご家族が事業を自身でなさっているか、あるいは会社勤めか、株で稼いでたりするか、住宅ローン背負ってたりするか、などなどにより税金の考え方は様々変わってくるので、実際の税額は、本当はよく分からない、としか言えないのですが、それを言ってはおしまいなので、その辺は横において、以下の計算は行います。

 

 

11,065,500円がすべて所得扱いの場合、所得税は2,115,450円となります

600万円分を経費として差し引いた場合の所得税の金額は、585,500円となります

 

また、住民税というものもありますのでそちらも計算します

住民税は住民登録している場所によって異なりますが、まあその辺は適当にこの辺だろうという仮定のもとで計算します

 

11,065,500円がすべて所得扱いの場合、住民税は1,076,600円ほどとなります

600万円分を経費として差し引いた場合の住民税は476,600円ほどとなります

 

したがって、白岩選手の手元に残る金額は、

600万円を経費と考えられない場合は、

11,065,500 - 2,115,450 - 1,076,600 = 7,873,450円

 

600万円を経費扱い出来た場合は、

11,065,500 - 585,000 - 476,000 = 10,004,500円

 

となります

多く見ると300万円以上、少なくても100万円ちょっとは税金に持っていかれる、という計算です 

 

今回のクラウドファンディングでは、1,500万円近い金額が集まりましたが、白岩選手の手元に残るのは、最大で1,000万円程度となりそうです。

結構な大金と言えば大金ではありますが、2年分の活動費に満たない額と言えば、その程度でしかないとも言えます。日本の中でそれなりの人気スポーツの全日本選手権で9位だった選手が獲得した金額、と考えると、そんなに大きくもないような気がします。

比べても仕方ないですが、日本女子プロゴルフツアーの2018年賞金ランキングを見ると、獲得賞金¥15,165,779で69位 ¥14,653,000で70位ですので、今回集まった金額はその間です。まあ、スポンサーの付き方がゴルフとは全然違うので、比べても仕方ないのですが、そんな大金かき集めやがって、とねたまれるような額でもないよな、とはこの辺からも感じますし、もうちょっとうまく、選手にお金が還流するような仕組みを作れないものか、とも思います。

 

 

金額的には、これですべて解決とはいかず、この先も少なくとも北京オリンピックシーズンまで、さらにはその4年後まで考えると、ご家族の方の負担が大きい状態はきっとある程度続いてしまうことも考えられます。また、今回の支援への返礼対応も、実はそれなりに負担で、白岩選手が2,258枚のポストカードにサインするんだよな・・・、とか、発送の負担とか、さまざまあります。

また、多くの方から支援を受けた、ということ自体が心理的な負担になってしまうこともあるでしょうか

 

白岩選手は今シーズン、まさかの世界ジュニア代表となりました

クラブの先輩である宮原知子選手以来の、シニアからの出戻り世界ジュニア代表です。確かに、権利のある年齢ですし、樋口選手や山下選手、あるいは本田真凛選手のように、世界ジュニアのメダルを持ってはいないですので、今更感はなく出ることができないわけでもない。その手があったか、という感じで、これにより現在19位の世界ランクを保つないしは上げることができ、来シーズンのグランプリシリーズ2戦出場権を得られる可能性も高まります。

 

今回集めた資金で2年分くらいは、問題なく競技に打ち込めるかと思います。できれば、その間にスポンサーを見つけられるといいのですが、そのあたりは成績次第、というところもあるかもしれません。

いずれにしても、今後の白岩選手の活躍を祈りたいと思います

 

 

 

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全豪オープン19 優勝オッズ

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テニスの全豪オープンが間もなく始まります、というか、予選はもう始まってますね。

前哨戦で錦織圭選手が優勝、好調な状態でメルボルンに入って行けるようですが、今回はどうなるでしょう?

 

ブックメーカーがどう見ているか、優勝オッズを見てみたいと思います

 

 

Bet365のオッズです

 

Novak Djikovic                  2.25

Roger Federer                   5.00

Rafael Nadal                     7.50

Alexander Zverev             9.00

Andy Murray                    15.0

Nick Kyrios                       19.0

Marin Cilic                        21.0

Dominic Thiem                  26.0

Kei Nishikori                     29.0

Milos Raonic                     34.0

Hyeon Chung                   34.0

Stan Wawrinka                 34.0

Denis Shapovalov             34.0

Karen Khachanov            34.0

Kevin Anderson                34.0

 

34倍までで上から15人います

錦織選手は29倍で9番目です。現在ATPランキング9位なので、上からランキング順に並んでいるのか? という風にも一瞬見えたりしますがそんなことはないです。そもそも、ランキング5位のデルポドロはケガで欠場なのでオッズに乗ってませんし、ランキング的にはフェデラーよりナダルのが上ですし、まあ、当然ですが、サーフェスによってや最近の調子によって、ランキングとオッズは一致しないわけです

 

昨年の全米オープンが終わった直後には、錦織選手は34倍ついていましたから、それと比べると少し評価を上げた、ということになります。まあ、直近、ATP250ではあるものの、優勝してますからね。

 

なお、William Hillの方でも同じように29倍ついていました。William Hillではほかの日本人選手の名前も見ることができて、ダニエル太郎選手と西岡良仁選手が、共に501倍で設定されています。

 

次に女子。

同じものを見てみます。

 

Serena Williams                5.00

Angelique Kerber             9.00

Naomi Osaka                    11.0

Simona Halep                   12.0

Aryna Sablenka                12.0

Sloane Stephens               13.0

Elina Svitolina                  13.0

Karolina Pliskova             15.0

Garbine Muguruza           17.0

Caroline Wozniacki           21.0

Petra Kvitova                    21.0

Madison Keys                   23.0

Kiki Bertens                      23.0

Ashleigh Barty                 26.0

Daria Kasatkina               29.0

Victoria Azarenka             29.0

 

ここまでで16人です

大阪なおみ選手は3番手で11倍

相変わらずセレナウイリアムズが本命扱いなわけですね。まあ、ジョコビッチほどの信頼度ではないわけですけど。

 

これより下のオッズでは、シャラポワが34倍 ビーナスウイリアムズが51倍なんてのがいます。

昨年の全米オープン直後の段階で、大阪選手の全豪優勝オッズは13倍でしたから、そのころよりも今の方が評価が高いわけです。全米の後は、それほど良かったわけではない印象なのですが、評価を下げる方ではなく上げる方に行ったんですね。

まあ、優勝は出来てないですが、全米がフロックではなかった、と言えるくらいにはファイナル以外は勝てているので、そういう観点では、評価が上がっておかしくないのかもしれません。

William Hillの方のオッズでは、大阪選手は三番目ではなく、ケルバーと並んで10.0倍で2番目の評価となっています

 

 

まだ、組み合わせも出ていないので、勝ち上がりはこうなって、みたいな予測もできないわけですが、全米の時のように、また二人してベスト4まで、決勝まで、と勝ち上がっていってくれることを期待したいと思います

 

 

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シスメックス

全日本フィギュアで坂本花織選手が初優勝しました

坂本選手は高校三年生ですが、通学先の高校の名前で試合に出ることは、インターハイ以外ありません

また、中野先生のチームで練習していますので、神戸FSCのチームの一員ですが、神戸FSCの名前で試合に出ることもここ一年以上なくなっています

 

坂本選手は2017年10月にシスメックス株式会社と所属契約を結びました。これは、三原舞依選手も同じで、二人同時にそのタイミングでシスメックスの所属となり、スポンサードされることとなりました

 

今回は、坂本選手のスポンサーというか、所属契約を結んだ、シスメックス株式会社、というのはどんな会社なのか、というお話です

 

 

シスメックス株式会社

設立 1968年2月20日

資本金 12,276百万円

本社所在地 兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号

 

本社が神戸市の会社です

坂本選手、三原選手と所属契約を結んだのは、神戸で活動するフィギュアスケーターということで、神戸の企業として支援したい、という形のようです

 

 

従業員数 連結:8,445名 単体:2,537名(2018年3月31日現在)

※嘱託・パートタイマーなどを含む

 

資本金も100億円を超えてますし、1万人近い従業員を抱えていて、結構な規模の企業であることもこの段階でわかります

 

事業内容:臨床検査機器、検査用試薬ならびに関連ソフトウェアなどの開発・製造・販売・輸出入

主な販売先:国公立病院、一般病院、大学、研究所、その他医療機関 ほか

 

というわけで、医療系の検査回りで使われるものを製造販売する会社です。臨床検査技師なんかをされている方にはなじみのある会社でしょうか。BtoCではなくBtoB 企業向けの商売をしています。なので、一般消費者が普通に購入する物品は売っていません。スポーツ選手のスポンサーというと、基本的にはBtoCの企業が一般消費者向けのイメージ向上や、社名・ブランド名の浸透を狙って行う、ということが多いような印象を受けますが、シスメックスはそうではなく、BtoBの企業でありながら、坂本選手たちと所属契約を結び、支援することにした、ということになります。

 

 

単位:百万円

2016年3月期

2017年3月期

2018年3月期

売上高

252,622

249,899

281,935

営業利益

60,729

51,701

59,078

当期利益

39,278

40,453

39,076

営業利益率

24.0%

20.7%

21.0%

当期利益率

15.5%

16.2%

13.9%

 

近年の実績を見てみると、売上高は2,000億円台ですので、トヨタみたいな本当の巨大な会社と比べると100分の1の規模であり、日本国内では1兆円規模の企業がいくつもあることから考えると、極めて大きな会社というわけではありません。ただ、もちろん、これだけの売り上げがあれば十分大きな会社ではあります

ここには乗せませんが、2013年3月期に売上が1,400億円台でしたので、5年で売り上げが2倍になった計算です。その前は2005年3月期の売り上げが700億円台ですので8年で2倍、2001年3月期の売上300億円台からして4年で2倍、という形で、ハイペースで売り上げを伸ばしてきています

また、営業利益が600億円前後ですが、営業利益率が20%台と驚異的な数値です。営業利益率20%台に乗ったのは2015年3月期から。4期連続で営業利益率20%台を続けており、業績は好調です。

 

 

売上高(百万円)

比率(%)

国内

45,019

16.0

米州

66,359

23.5

EMEA

73,924

26.2

中国

72,089

25.6

アジアパシフィック

24,540

8.8

合計

281,935

100.0

EMEA:Europe Middle East Africa

売り上げの84%は海外で稼いでいる、という企業です。一番比率が大きいEMEAというのは、ヨーロッパ(E)、中東(ME)、アフリカ(A)を合わせたものですが、おそらくはヨーロッパが多くを占めているでしょう。EMEAは多数の国が含まれますので、国単位で見れば中国が25.6%と圧倒的です。

 

 

売上高(百万円)

比率(%)

血球計数検査

174,840

62.0

尿検査

20,621

7.3

免疫検査

11,191

4.0

生化学検査

3,268

1.2

血液凝固検査

45,003

16.0

FCM事業

1,611

0.6

LS事業

8,955

3.2

その他

16,441

5.8

合計

281,935

100.0

 

事業別の売り上げを見ると、検査装置が並んでいます。検査装置の会社なんだなあ、というのがよく分かります。売り上げの6割以上を占めるのが血球計数検査、ついで血液凝固検査が16%で、この二つで全体の四分の三を超えます。検査の中でも血液回りが事業の中核なようです。こうやって見ると、スポーツと相性はいいのかもしれません。

 

シスメックス東証1部上場企業です

株価を見てみると、2018年末時点で5,276円で終えたようですが、2018年6月25日上場来高値11,110円を記録してから、半年で半値以下まで下がってしまっています。直近の業績が悪い、というわけではないのですが、期待ほどの伸びがない、ということで下げてしまったようです。

実際、高値の時点ではPERが45倍程度、下がった状態でも20倍台前半ということで、単純に見ると下がってきたのは妥当かな、という印象はあります。ただ、右肩上がりに増益が続いていくようなら、下がってきた今が買い場? という可能性もあります。

まあ、高値水準からだいぶ下がってきてしまってはいますが、壊滅的に悪い、というような状態ではないということは言えると思います

 

 

シスメックス社の製品は、基本的にBtoBのものばかりなのですが、かろうじて一般消費者向けかな、と思えるものが一つあります

ASTRIM FIT という製品です

採血なしで、わずか40秒の間にヘモグロビンのチェックができる健康モニタリング装置です。指を入れるだけの簡単操作でコンディションチェックが可能。重量も450gで持ち運びも容易な優れものです。

一般消費者、というか、一般よりレベルが上なアスリート向けな製品かと思われます。「アスリート」と呼ぶレベルまでは達していない、学校の部活や、スポーツクラブくらいに常備するのもいいかもしれません。

Amazonでも販売中。449,650円

日体大陸上部や、ゴールドジム、栄養士を養成している和洋女子大学などなど、多数の導入実績のあるこの装置、皆さんもご利用いかがでしょうか?

というかこれ、坂本選手たちがリンクサイドで使っていたりするんですかね? なんかおもちゃのようにみんなで測って笑っている姿がなんとなく目に浮かびます

 

 

シスメックスフィギュアスケーターの二人よりも前に、スポーツ支援を一つ行っていました。

2005年12月、シスメックス陸上部が創設されています。実際には創設というか、グローバリー陸上部の活動を引き継いだ、という形です。当時はまだ売上高は800億円台、営業利益も100億円にようやく達したという時期で、今と比べると数分の一の企業規模でしたが、そんなころからスポーツ支援を行っていて、それが現在まで継続して続いています。

 

この時の陸上部には、アテネオリンピック金メダリストである野口みずきさんが所属していました。野口みずきさんは2008年の北京オリンピックの代表に選出されたものの、直前でケガにより辞退。シスメックス所属選手としては、それ以来10年ぶりに坂本花織選手がオリンピックの代表になり、そして、今度こそ棄権することなくオリンピック出場を果たしてくれた、という歴史がシスメックス視点ではあります。

野口みずきさんは2016年4月に引退を発表し、5月末付でシスメックスを退社。長年コーチをしていた広瀬監督も同時に退社され、シスメックス陸上部は新体制になっています。また、野口選手というビッグネームが退社しても、陸上部の活動をやめることなく支援を続けており、昨年も全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝)に出場しています。

ただ、チームとしての成績はあまりよくなく、強いチームとは言えない現実はあります。

所属選手は、スケートと異なり、地元の選手ばかり、ということはありません。神戸なので、もう少し須磨学園西脇工業出身の選手が多いのかな? と思いましたが、数人だけでした。

 

 

全日本選手権で優勝した坂本花織を支援しているシスメックスはこんな会社です

坂本選手のファンの方は、支援に感謝してこの会社の製品を買ってください、と言いたいところですが、基本的にBtoCの会社ではないので、ちょっと難しいですね・・・

ヘモグロビンチェックの装置なんてのはありますが、個人で気軽に買うような代物でもないですし・・・

なんなら株買ってください、くらいでしょうかね

まあ、株買うのもまとまった金額が必要にはなるんですけど

医療関係の方がいましたら、ぜひ、ごひいきにしていただけたらと思います

 

いい会社に支援してもらっているなあ、と思います

利益率の高い優良企業ですし、扱っている製品もアスリートに親和性のあるものです。野口みずきさんの退団後も、陸上部の活動は変わらず続いていますし、結果が出ないならすぐに支援を取りやめる、というようなことはなさそうです

2017年10月の契約開始から、オリンピック出場というビッグイベントもありましたが、広告塔として使い倒される、ということもなく今日まで来ています

2017年10月から契約、ということは、17-18シーズンの始まる前くらいから話が進んでいたかと思います。その時期ですと、三原選手は日本のトップで、オリンピックの二枠を争う有力選手の一人ではありましたが、坂本選手は世界ジュニアで3位表彰台にはなったものの、一つ上の2位に、あの目立つ本田真凛選手がいましたし、前年の全日本選手権では7位。17-18シーズンが始まる段階では、5番手ないしは6番手くらいの位置付で、オリンピック有力という選手ではありませんでした。シニアとしての実績はまだありません。スケートアメリカで210点を超えるスコアで2位に入って私もいるぞ! と出てきたのは11月の終わり、契約よりだいぶ後でした。そんな段階で、三原選手だけでなく、坂本選手も契約してもらえたのですから、有り難いことだったと思います

 

坂本選手は現在高校三年生

北京オリンピックのシーズンは大学三年生で迎えます。三原選手は大学四年生です。

特に三原選手は、次回のオリンピックのシーズンまでで引退、と言いやすいタイミングになってますが、こうやって企業所属になっていると、大学卒業後の競技の継続もスムーズになり、長く現役生活を送ることが出来るのではないかと思います

中野先生のチームに、次に力のある選手が伸びてきたら、例えば籠谷選手がもっと上位で滑れるようになってきたら、シスメックスの所属に移行していく、というような、そんな流れがある程度できているんですかね。できているといいな

 

 

今後のシスメックス社の発展と、フィギュアスケートへの変わらぬ支援を願います

 

 

スポンサーに感謝

スポーツにはお金がかかる

それは必然だ

掛かるお金の種類、方向性にはいろいろとあるのだけど、お金がかかる、というのは必然としてある

 

スポンサーがたたかれる場面、というのをよく見かける

これは金も出すが口も出す、というタイプの場合に起こる

口も出す、の種類は、成績を求める面での口を出すの方向性と、運営面への口出し(露出を増やすとか放送時間とか)の方向性と、二方向あるが、いずれにしても口を出すとたたかれやすい

 

ただ、やっぱり金を出したからには、そのリターンがほしい、というのが基本的なスポンサーの考え方だろうと思われる

スポンサーになるのは企業である場合が多いが、企業というのは、リターンを求めて動く組織体であるのだから、リターンを求めて口を出したくなる、というのは当然ではあると思う

ただ、口を出すことによって逆に損をしてしまっている、という場面もあるので、口を出しすぎるのがよくない、というのも確かである

 

カネカネ言ってるのもなんだか世知辛いけれど、カネがないとチームは運営できないし、個人としては協議が続けられなくなったりもするし、大会は開かれないし、強化もできない

 

だから、カネを出してくれるスポンサーには、基本的には感謝したい、と思っている

 

大会の運営にカネを出してくれるスポンサー

チームの運営にカネを出してくれるスポンサー

連盟の運営にカネを出してくれるスポンサー

個人が競技を続けるためにカネを出してくれるスポンサー

 

カネさえ出してくれればそれだけでいい人、というわけにはいかないけれど、カネを出してくれる人には感謝したい

そして、できれば、それへの見返を出してあげられるとさらによいと思っています

見返が出せれば、スポンサードが継続されるし、また、これまでスポンサーとなったことのない人たちも、スポンサーになってくれるようになり、好循環が生まれていく

そんな風に思っています

 

というわけで、何が言いたいかというと、この先、ここのブログで、時折、何かのスポンサーになってくれている企業、というのを、取り上げていこうと思っています、というお話でした

 

 

 

アジアカップ2019オッズ

サッカー、アジアカップ2019が1月6日から始まります

日本代表の初戦は1月9日ですが、開幕自体は1月6日からです

今回は、このアジアカップブックメーカーオッズを見てみたいと思います

 

以下すべて、bet365設定のものです

 

まず、大会の優勝オッズ

 

韓国                                   5.00

イラン                                5.00

日本                                   5.50

オーストラリア                  7.00

サウジアラビア                  11.0

UAE                                  13.0

イラク                                15.0

ウズベキスタン                  26.0

中国                                   41.0

カタール                            41.0

シリア                                51.0

タイ                                   101

オマーン                            201

ヨルダン                            251

バーレーン                         251

北朝鮮                                501

ベトナム                            751

レバノン                            751

パレスチナ                         2001

インド                                2001

トルクメニスタン              2001

イエメン                            2001

キルギスタン                     2001

フィリピン                         2001

 

というわけで、日本は三番手扱いです

ワールドカップ出場国が順当に上の方に並べられていますが、日本より韓国、イランの方が上、という扱いです。ワールドカップでベスト16まで残ったのは日本だけなので、そういう実績を重視した、というのとは違いますし、また、FIFAランキングから単純にとって来るなら、イラン、豪州、日本、韓国の順なので、それもまた違います

まあ、ヨーロッパから見れば辺境の地の実力的に劣るチーム同士の戦いではありますが、それでもブックメーカーとなると、いろいろなものを見て考えていて、それほど単純に決めているわけでもないのでしょう

ワールドカップ出場国の次は、開催国のUAEが来るんですね。日本と同じグループの中ではウズベキスタンの評価が高いようですが、その辺は、普通に日本の中から見る感覚とも変わらないんじゃないでしょうか

全体いると、北朝鮮はもうちょっと評価高くてもいいんじゃないかなあ、という気はしますが、あとはこんなもんですかね。2001倍あたりは、それをこまかく5001とか分けるのもめんどくさい、というようなレベルになってきてるかとも思います

 

次は、グループリーグ1位オッズです

 

グループA

UAE 1.16 タイ 6.00 バーレーン 17.0 インド 51.0

グループB

オーストラリア1.16 シリア 6.00 ヨルダン 17.0 パレスチナ 51.0

グループC

韓国 1.071 中国9.00 フィリピン67.0 キルギスタン67.0

グループD

イラン1.33 イラク3.50 ベトナム21.0 イエメン51.0

グループE

サウジアラビア1.40 カタール3.25 北朝鮮26.0 レバノン29.0

グループF

日本1.20 ウズベキスタン4.50 オマーン21.0 トルクメニスタン81.0

 

シード勢はかなり固い、という扱いですが、中でも韓国の信用度が高いようです。というかこれは、中国の信用度が低いんですかね。逆にサウジアラビアやイランは、多少危険で、イラクカタールは手ごわいだろう、という見立て。

日本は、信用度で見ると4番目。とみるべきか、ウズベキスタンイラクカタールより落ちるけれど、タイやシリアよりは手ごわいよ、という風に見るべきか。

逆にグループリーグ1位のオッズが一番低いのは日本のグループのトルクメニスタンだったりします。

 

次は、グループリーグを通過できるかどうか、という点についてのオッズです

 

グループA

UAE                  Yes 1.020          No 19.0

タイ                     Yes 1.14            No 5.50

バーレーン           Yes 1.66            No 2.10

インド                  Yes 3.75            No 1.25

グループB

オーストラリア    Yes 1.010          No 26.0

シリア                  Yes 1.14            No 5.50

ヨルダン              Yes 1.66            No 2.10

パレスチナ           Yes 3.75            No 1.25

グループC

韓国                     Yes 1.001          No 101

中国                     Yes 1.12            No 6.00

フィリピン           Yes 2.40            No 1.53

キルギスタン       Yes 2.40            No 1.53

グループD

イラン                  Yes 1.004          No 41.0

イラク                  Yes 1.12            No 6.00

ベトナム              Yes 2.30            No 1.57

イエメン              Yes 2.50            No 1.50

グループE

サウジアラビア    Yes 1.020          No 19.0

カタール              Yes 1.20            No 4.50

北朝鮮                  Yes 2.10            No 1.66

レバノン              Yes 2.10            No 1.66

グループF

日本                                   Yes 1.004          No 41.0

ウズベキスタン                  Yes 1.14            No 5.50

オマーン                            Yes 1.66            No 2.10

トルクメニスタン              Yes 3.40            No 1.33

 

今回は24チーム出場でグループリーグ突破は16チームなため、だいぶ緩いです。

そのためか、通過オッズはだいぶ高いものが多いです。

一番信用度が高いのは韓国で、1.001倍という、1万円買ったら10,010円返ってくるという、ほとんど買ってもしょうがないようなオッズが付いています。

日本の信用度はイランと並んで二番目で1.004倍。1万円勝ったら10,040円返ってきます。

一番通過が厳しい、という扱いのインドやパレスチナでも3.75倍しか付きません。まあ、確かに、グループリーグ3位でもかなりの確率で通過できる、となると、弱小とみられているチームでも、あまり高い倍率はブックメーカーとしてはつけにくいんだろうな、とは思います。

 

次に、初戦の各対戦のオッズを見てみます

 

UAE                    勝ち1.57             ドロー3.50           負け7.00             バーレーン

オーストラリア    勝ち1.30             ドロー5.00           負け10.0             ヨルダン

タイ                     勝ち1.44             ドロー3.80           負け9.00             インド

シリア                  勝ち1.65             ドロー3.40           負け6.00             パレスチナ

中国                     勝ち1.36             ドロー4.33           負け10.0             キルギスタン

韓国                     勝ち1.10             ドロー9.00           負け23.0             フィリピン

イラン                  勝ち1.11              ドロー10.0           負け15.0             イエメン

イラク                  勝ち1.40             ドロー4.00           負け10.0             ベトナム

サウジアラビア    勝ち1.61             ドロー3.40           負け6.50             北朝鮮

日本                     勝ち1.083           ドロー9.50           負け26.0             トルクメニスタン

ウズベキスタン    勝ち2.00             ドロー3.00           負け4.33             オマーン

カタール              勝ち1.61             ドロー3.40           負け6.50             レバノン

 

というわけで、初戦に勝つオッズが一番低くついているのは日本になっています

 

最後に、日本vsトルクメニスタンのスコアのオッズも出ているのである程度見てみます

 

日本-トルクメニスタン  の表記(左が日本、右がトルクメニスタン)とします

 


0-0   21.0
1-0   9.00
2-0   6.00
3-0   6.00
4-0   7.50
5-0   11.0
6-0   21.0
7-0   41.0
8-0   67.0
9-0   151
10-0   401
2-1   12.0
3-1   11.0
3-2   41.0
1-1   19.0
2-2   41.0
0-1   51.0
0-2   151
1-2   67.0
1-3   301
2-3   201

 

 

というわけで、スコアとしては2-0ないしは3-0で日本が勝つだろう、という見立てが倍率低く設定されています。その次が4-0

点を取られる可能性は低く、また、1-0のような競った試合になるよりも点差が付く可能性の方が高い、とみられているようです。また、もしドローになるなら、スコアレスドローではなく1-1の点を取りあった形になる可能性の方が高いだろう、という見立てなようでした

 

こうやって見てみると、アジアで24チーム集めてしまって、グループリーグ通過が16チームとなると、グループリーグはおまけな感じになるなあ、という印象になります

決勝トーナメントははらはらした試合に結局なるので、大会自体が余力ありすぎてつまらない、というレベルには日本は全然まだないわけですが、でも、グループリーグがこんな感じになっていると、24チーム集めてやるくらいなら、ヨーロッパのネーションズリーグ形式の方がいろいろといいのかなあ、と思ってしまったりします

 

 

関連エントリー

アジアカップ2019決勝トーナメントオッズ

 

 

全日本選手権18 要素別好成績者

前回まで、男女シングルの得点の取り方を見てきましたが、今回はその流れの最終回として、要素別の好成績者を、男女ひっくるめてみていきたいと思います

なお、ここに名前が入ってくるのは、フリーに進出した、男女それぞれ24名のみです。ショートプログラムだけ滑った選手は入ってきません。

 

まずは、四回転を飛んでGOEがプラスだった人

 

     

基礎点

GOE

得点

SP

宇野昌磨

4F

11.0

3.61

14.61

FP

宇野昌磨

4T-2T

10.8

3.26

14.06

FP

田中刑事

4S-2T

11.0

2.63

13.63

SP

宇野昌磨

4T-2T

10.8

2.58

13.38

FP

佐藤洸彬

4T

9.5

2.58

12.08

FP

友野一希

4S-2T

11.0

2.08

13.08

SP

佐藤駿

4T

9.5

2.04

11.54

FP

本草

4T

9.5

1.76

11.26

FP

佐藤駿

4T-2T

10.8

1.36

12.16

FP

宇野昌磨

4F

11.0

1.10

12.10

 

回転不足を含め、四回転に挑んだ、とされるのはショートプログラムが5人が6回、フリーでは7人が11回となっています。「挑んだ」というのは、採点表のエレメンツとして、4回転が記録されているもの(回転不足でも可)とします。四回転に挑もうとアプローチしたけど、結果的に3回転で降りてきた、というようなものは含みません。以下、他の要素でもすべてそういう解釈で、エレメンツに○○と書いてあるもの、とします

また、GOEは加点される点数そのものの記載になります。なので、+5から-5ではなく、各要素に固有の上限下限の範囲でのGOEになります。また、基礎点には1.1倍ボーナスのところで飛んだ場合にはそれも含んでいます。

 

四回転でGOEプラス、つまり成功した四回転を飛べたのは、6人が10回、ということになりました。4回成功したのが宇野選手、2回が佐藤駿選手で、あとの4人は1回づつです。

フリップは宇野選手だけ、サルコウは田中選手友野選手、トーループが、宇野選手、山本選手に、佐藤洸彬選手、佐藤駿選手です。

当たり前のように宇野選手の加点が高いですが、田中選手のサルコウからのコンビネーション、佐藤選手の単独トーループも高い加点が出るいいジャンプでした

結局、グランプリシリーズに出た男子選手は全員四回転を一本は決めることができた、ということになりますし、逆に、出なかった選手からは、最年少の佐藤選手だけが四回転を決めた、という形になりました。

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

宇野昌磨

3A-1Eu-3F

15.18

3.09

18.27

FP

高橋大輔

3A-2T

9.30

2.63

11.93

FP

鍵山優真

3A-2T

9.30

2.17

11.47

FP

日野龍樹

3A-3T

12.20

2.06

14.26

FP

友野一希

3A-1Eu-3S

12.80

1.83

14.63

FP

壷井達也

3A-2T

9.30

1.60

10.90

FP

佐藤駿

3A-3T

12.20

1.37

13.57

FP

三宅星南

3A-2T

9.30

0.80

10.10

FP

鈴木潤

3A-2T

9.30

0.69

9.99

FP

本草

3A-1T

8.40

0.11

8.51

 

次は、コンビネーションでトリプルアクセルを飛び、GOEがプラスだった選手。試みたのは13選手いて、GOEがプラスになったのは10選手でした。

宇野選手がGOEトップなのはほとんど当たり前、という感じになってますが、2番目に高橋選手が来て、三番目がジュニアの鍵山選手です。また、総合成績では今一つだった日野選手も、クリーンな3A-3Tを決めていて、こうやって並べると上から四番目に入っています。

 

次は単独のトリプルアクセル

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

宇野昌磨

3A

8.80

3.20

12.00

SP

宇野昌磨

3A

8.80

2.63

11.43

FP

田中刑事

3A

8.00

2.17

10.17

FP

高橋大輔

3A

8.00

2.17

10.17

SP

中村優

3A

8.00

1.94

9.94

SP

島田高志郎

3A

8.00

1.71

9.71

SP

日野龍樹

3A

8.00

1.49

9.49

FP

三宅星南

3A

8.00

1.49

9.49

SP

木科雄登

3A

8.00

1.37

9.37

SP

鈴木潤

3A

8.00

1.37

9.37

 

単独のトリプルアクセルは回転不足を含め、ショートフリーでのべ37人が試みて、GOEがプラスになったのは21例でした。GOE上位10人を載せるとこんな感じです。やっぱり宇野昌磨選手が上にいるわけですが、5番目にショートで5位に入った中村優選手の名前があります。また、総合成績ではあまりよくなかった日野選手がここでも名前があり、三宅選手も入っています。二人とも、全体としてはあまりいい出来ではなかったもののトリプルアクセルという難度の高いジャンプはきれいに飛んで見せた、ということです

 

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

紀平梨花

3A

8.00

2.74

10.74

FP

紀平梨花

3A-3T

12.20

2.63

14.83

FP

細田采花

3A

8.00

2.17

10.17

FP

細田采花

3A-2T

9.30

1.60

10.90

SP

細田采花

3A

8.00

1.03

9.03

 

続いて、女子のトリプルアクセル。挑戦したのは二人が計6回で、GOEプラスになったのは5回です。

細田選手は三分の三成功で、GOEはすべて1点以上付きました。ただ、紀平選手は転倒したもの以外の二つの加点は細田選手より上です。単独のトリプルアクセル加点2.74というのは、男子でもこれより上は宇野選手しかいませんでした。コンビネーションでの加点2.63も、高橋大輔選手と同点で、それより上は宇野選手しかいません。細田選手の単独ジャンプの加点2.17でも、田中選手高橋選手と同点で、上には宇野選手しかいない、という高水準です。

 

 

次は、トリプルルッツからのコンビネーション。

男子では延べ24人が試みて、GOEプラスは12例でした。

     

基礎点

GOE

得点

FP

島田高志郎

3Lz-1Eu-3S

10.70

1.60

12.30

FP

櫛田一樹

3Lz-3T

10.10

1.60

11.70

SP

島田高志郎

3Lz-3T

11.11

1.52

12.63

SP

櫛田一樹

3Lz-3T

10.10

1.35

11.45

FP

本草

3Lz-3T

10.10

1.18

11.28

SP

本草

3Lz-2T

7.20

0.93

8.13

SP

中野紘輔

3Lz-3T

10.10

0.84

10.94

FP

唐川常人

3Lz-2T

7.92

0.51

8.43

 

 

上位5人で8例あって、こう並びます。島田選手は、フリーでこの三連続が決まったことで、なんとかジュニア最上位に残ることができた、と言えるかもしれません。二回跳んで二回とも全体の中で上位の加点になっている島田選手、櫛田選手、山本選手は、ルッツからのコンビネーションが上手、ということなのでしょう。櫛田選手は総合16位、唐川選手は23位、中野選手は24位ですが、こうした、一つ一つの要素で取ると上の方に名前が入ってくるものがあります

 

     

基礎点

GOE

 

SP

青木祐奈

3Lz-3Lo

10.80

0.76

11.56

 

男女通じて全選手中唯一、3Lz-3Loのコンビネーションに青木選手が挑戦し、成功させました。

 

上記も含め、女子で3Lzからのコンビネーションを飛んだのは延べ26人で、GOEがプラスになったのは17例でした。また、3Fからのコンビネーションは延べ12人が飛び、GOEプラスは8例です

 

     

基礎点

GOE

 

FP

山下真瑚

3Lz-3T-2T

11.40

2.36

13.76

FP

川畑和愛

3Lz-3T

10.10

2.28

12.38

SP

坂本花織

3F-3T

9.50

1.97

11.47

SP

川畑和愛

3Lz-3T

10.10

1.94

12.04

FP

坂本花織

3F-3T

9.50

1.89

11.39

FP

三原舞依

3Lz-3T

10.10

1.85

11.95

FP

坂本花織

3F-2T

7.26

1.82

9.08

SP

横井ゆは菜

3Lz-3T

10.10

1.69

11.79

FP

宮原知子

3Lz-3T

10.10

1.69

11.79

SP

三原舞依

3Lz-3T

10.10

1.60

11.70

FP

三原舞依

3Lz-2T-2Lo

9.79

1.60

11.39

FP

横井ゆは菜

3Lz-2T

7.20

1.52

8.72

FP

紀平梨花

3Lz-2T

7.20

1.43

8.63

SP

樋口新葉

3Lz-3T

10.10

1.35

11.45

SP

長縄和奏

3Lz-3T

10.10

1.26

11.36

SP

宮原知子

3Lz-3T

10.10

1.18

11.28

FP

長縄和奏

3Lz-3T

10.10

1.18

11.28

 

加点が1.00以上付いたのは17例ありました。一番加点が大きかったのは、冒頭で三連続にした山下選手。ショートの出遅れをフリーで挽回するためのスタートとして大きな加点を得ています。

総合では10位だった川畑選手ですが、ショートフリーともに3Lz-3Tのコンビネーションを入れて、どちらも大きな加点を得ました。

坂本選手はルッツからではなくフリップからのコンビネーションにしていて、GOEで大きな加点を得ています。

シニアでグランプリシリーズに出て表彰台経験のある選手や、ジュニアのトップ二人に交じって、長縄選手が、ショートフリー共に1.00以上の加点を得て、名前を連ねています

 

     

基礎点

GOE

 

FP

横井ゆは菜

2A

3.30

1.41

4.71

FP

坂本花織

2A

3.30

1.32

4.62

SP

坂本花織

2A

3.30

1.23

4.53

SP

横井ゆは菜

2A

3.30

1.18

4.48

FP

三原舞依

2A

3.30

1.13

4.43

SP

樋口新葉

2A

3.30

0.99

4.29

SP

白岩優奈

2A

3.30

0.99

4.29

 

女子ではほとんどの選手が一度は飛ぶことになるダブルアクセルの単独ジャンプでGOEが+3以上(加点0.99以上)を拾ってみました。

フリーの横井選手がトップ。ショートも合わせて、横井選手と坂本選手で上から四つを占めています。白岩選手は今大会全般的にあまりよくなかったのですが、ショートの単独ダブルアクセルは高い加点を得ていました。なお、女子の全選手の中で、紀平選手だけは、単独ダブルアクセルが要素に入っていません。

 

 

     

基礎点

GOE

 

FP

三原舞依

2A-3T

8.25

1.26

9.51

FP

坂本花織

2A-3T-2T

9.68

1.20

10.88

FP

山下真瑚

2A-3T

7.50

1.20

8.70

FP

白岩優奈

2A-3T

7.50

1.20

8.70

FP

長縄和奏

2A-1Eu-3S

8.91

1.17

10.08

FP

宮原知子

2A-3T

8.25

1.08

9.33

FP

細田采花

2A-3T

8.25

1.08

9.33

FP

渡辺倫果

2A-3T-2T

8.80

1.08

9.88

FP

川畑和愛

2A-3T

7.50

1.02

8.52

 

ジャンプの最後。女子で、ダブルアクセルから後ろに3回転を含めたコンビネーション。延べ15人が試みて、GOEがプラスなのは14例です。その中で1.00以上の加点があったものを並べています

白岩選手はここにも名前が入ってきます。全体の好不調に関係なく、ダブルアクセルはしっかり飛べるもの、ということなんでしょうか。ジュニアの中で点を伸ばせなかった渡辺選手が、2Aからの三連続では高いGOEを稼いでいました。2A-3Tと言えば宮原選手、というのは2015年全日本選手権で、イメージを刷り込まれていますが、案外加点を稼げなかったんだなあ、と思ったりします

 

 

 

続いてスピン。スピンは、記号のアルファベット順に進めていきます

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

宇野昌磨

CCoSp4

3.50

1.65

5.15

SP

宇野昌磨

CCoSp4

3.50

1.35

4.85

FP

壷井達也

CCoSp4

3.50

0.90

4.40

SP

島田高志郎

CCoSp4

3.50

0.85

4.35

FP

島田高志郎

CCoSp4

3.50

0.85

4.35

SP

中村優

CCoSp4

3.50

0.80

4.30

SP

高橋大輔

CCoSp3

3.00

0.77

3.77

SP

田中刑事

CCoSp4

3.50

0.75

4.25

SP

本草

CCoSp4

3.50

0.75

4.25

SP

木科雄登

CCoSp4

3.50

0.70

4.20

SP

佐藤洸彬

CCoSp4

3.50

0.70

4.20

FP

木科雄登

CCoSp4

3.50

0.70

4.20

FP

本草

CCoSp4

3.50

0.70

4.20

FP

佐藤洸彬

CCoSp4

3.50

0.70

4.20

 

男子の、チェンジフットコンビネーションスピン。試みたのは47例なので、ショートフリー合わせて1人だけ要素として入れていないことになります。笹原選手がフリーでこのスピンを入れませんでした。

加点が0.70、すなわち、レベル4の時GOE平均2.00以上のものが14例ありました。

ショートもフリーも宇野選手が一番、ということで、ジャンプだけでなくスピンも宇野選手の力が抜けている、ということが見えますが、その下にはジュニアから壷井選手、さらにはショートもフリーも島田選手が入っています。

 

     

基礎点

GOE

 

FP

宮原知子

CCoSp4

3.50

1.60

5.10

FP

紀平梨花

CCoSp4

3.50

1.30

4.80

SP

坂本花織

CCoSp4

3.50

1.25

4.75

FP

坂本花織

CCoSp4

3.50

1.20

4.70

SP

宮原知子

CCoSp4

3.50

1.10

4.60

FP

野比

CCoSp4

3.50

1.10

4.60

SP

樋口新葉

CCoSp4

3.50

1.05

4.55

SP

紀平梨花

CCoSp4

3.50

1.05

4.55

FP

三原舞依

CCoSp4

3.50

1.00

4.50

SP

山下真瑚

CCoSp4

3.50

0.95

4.45

FP

山下真瑚

CCoSp4

3.50

0.95

4.45

FP

本田真凛

CCoSp4

3.50

0.95

4.45

FP

青木祐奈

CCoSp4

3.50

0.95

4.45

FP

樋口新葉

CCoSp3

3.00

0.94

3.94

SP

三原舞依

CCoSp4

3.50

0.90

4.40

SP

松原星

CCoSp4

3.50

0.90

4.40

SP

青木祐奈

CCoSp4

3.50

0.85

4.35

SP

野比

CCoSp4

3.50

0.80

4.30

FP

川畑和愛

CCoSp4

3.50

0.80

4.30

FP

荒木菜那

CCoSp4

3.50

0.80

4.30

FP

渡辺倫果

CCoSp3

3.00

0.77

3.77

FP

横井ゆは菜

CCoSp4

3.50

0.75

4.25

SP

大庭雅

CCoSp4

3.50

0.70

4.20

 

女子は48例あったので、全員がショートフリーどちらもで入れています。0.70以上の加点があったのは23例と、男子より多くなっています。

加点最高は、宮原選手のフリー。さらに紀平選手坂本選手と、やはり三強がここでも上から名前を連ねている中、総合16位だった竹野選手がその次の位置に入ってきています。加点1.10はGOE平均3.0を超えていて、かなりの高評価です。

 

 

次に男子のCCSp チェンジフットキャメルスピンや、女子のCSpキャメルスピンなんかがあるのですが、試みた選手が少なく、加点の大きな選手もいなかったので飛ばします。

 

     

基礎点

GOE

得点

SP

本草

CSSp4

3.00

1.03

4.03

SP

宇野昌磨

CSSp3

2.60

0.74

3.34

FP

壷井達也

CSSp4

3.00

0.73

3.73

FP

田中刑事

CSSp4

3.00

0.64

3.64

FP

鍵山優真

CSSp4

3.00

0.64

3.64

SP

壷井達也

CSSp4

3.00

0.60

3.60

FP

島田高志郎

CSSp4

3.00

0.60

3.60

 

続いて、男子のCSSp チェンジフットシットスピン。延べ32選手が試みていました。加点が0.60以上、つまりレベル4の時にGOE平均2.0以上のものを取り出すと7例あります。

宇野選手がこの要素ではレベルを取りこぼしていました。この要素に限っては山本選手が宇野選手の上を行って、加点トップになっています。

 

     

基礎点

GOE

 

FP

坂本花織

FCCoSp4

3.50

1.60

5.10

FP

三原舞依

FCCoSp4

3.50

1.25

4.75

FP

三宅咲綺

FCCoSp4

3.50

0.90

4.40

FP

山下真瑚

FCCoSp4

3.50

0.85

4.35

FP

野比

FCCoSp4

3.50

0.75

4.25

 

女子のFCCoSp フライングチェンジフットコンビネーションスピン。これは延べ10選手が試みて全員レベル4でした。

加点0.70以上を取り出すと5人います。総合20位だった三宅選手が、グランプリレベルの山下選手よりも、この要素だけ見ると上にいたりしています

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

宇野昌磨

FCCoSp4

3.50

1.10

4.60

FP

本草

FCCoSp4

3.50

0.70

4.20

 

男子の同じFCCoSpは11選手が試みています。加点0.70以上は二人だけでした。

山本選手はスピンの加点では上位に次々名前が入ってきますね。

 

     

基礎点

GOE

 

FP

宮原知子

FCSp4

3.20

1.23

4.43

SP

坂本花織

FCSp4

3.20

1.05

4.25

FP

白岩優奈

FCSp3

2.80

1.00

3.80

SP

宮原知子

FCSp4

3.20

0.96

4.16

SP

樋口新葉

FCSp4

3.20

0.96

4.16

SP

野比

FCSp4

3.20

0.91

4.11

FP

樋口新葉

FCSp4

3.20

0.82

4.02

FP

山下真瑚

FCSp4

3.20

0.69

3.89

SP

川畑和愛

FCSp4

3.20

0.64

3.84

 

次はFCSp フライングキャメルスピン。

延べ23選手が試みて、レベル4の時のGOE平均2.0以上である0.64以上の加点が付いたのは9例。これも宮原選手がトップ。宮原選手はすべてのスピンがフリーの方が良い点数になっていて、実はショートプログラムからフリー並みのスピンの点数が取れていれば、総合で紀平選手よりも上の点数になり2位に入っているところでした。

竹野選手がここでも上位に名前を連ねています

 

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

宇野昌磨

FCSp4

3.20

0.96

4.16

SP

宇野昌磨

FCSp4

3.20

0.87

4.07

SP

本草

FCSp4

3.20

0.87

4.07

SP

木科雄登

FCSp4

3.20

0.69

3.89

FP

木科雄登

FCSp4

3.20

0.64

3.84

 

男子は延べ28人が試みていました。もはや当たり前のように宇野選手がショートフリー共にこの要素でもトップ。木科選手もショートフリー共に加点を稼ぎました。山本選手も、スピンでは加点上位としてあちこちに名前が入ってきています

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

本草

FCSSp4

3.00

1.03

4.03

 

FCSSp フライングチェンジフットシットスピン。このスピンは男子の三選手だけが試みています。加点が大きくあったのは山本選手で、GOE平均3.0以上はいっていました。

 

     

基礎点

GOE

 

FP

坂本花織

FSSp4

3.00

0.94

3.94

FP

白岩優奈

FSSp4

3.00

0.86

3.86

SP

三原舞依

FSSp4

3.00

0.81

3.81

SP

松原星

FSSp4

3.00

0.77

3.77

FP

紀平梨花

FSSp4

3.00

0.73

3.73

FP

三原舞依

FSSp4

3.00

0.73

3.73

SP

紀平梨花

FSSp4

3.00

0.69

3.69

SP

白岩優奈

FSSp4

3.00

0.69

3.69

FP

荒木菜那

FSSp4

3.00

0.69

3.69

FP

大庭雅

FSSp4

3.00

0.60

3.60

 

FSSpはフライングシットスピン。これは女子では延べ25選手が試みています。

これは、割と加点の付き方が厳しくて、GOE平均3.0を超えたのは坂本選手のフリーのみでした。

松原選手や荒木選手、大庭選手といったあたりの名前がここで見ています。

 

     

基礎点

GOE

得点

SP

高橋大輔

FSSp4

3.00

0.86

3.86

FP

高橋大輔

FSSp4

3.00

0.69

3.69

SP

中村優

FSSp4

3.00

0.64

3.64

SP

櫛田一樹

FSSp4

3.00

0.60

3.60

 

男子はさらに厳しくて、GOE平均2.0以上を出したのは3人で4例のみでした。

高橋選手は他のところではスピンではあまり上の方に名前が入ってきていなかったのですが、ここではショートフリー共に名前が入っています。

 

 

男子で、FUSp フライングアップライトスピン、というのを試みた選手が一人いましたが、加点はあまりなかったので飛ばします

 

 

     

基礎点

GOE

 

FP

宮原知子

LSp4

2.70

1.35

4.05

SP

宮原知子

LSp4

2.70

1.27

3.97

FP

紀平梨花

LSp4

2.70

1.08

3.78

FP

野比

LSp4

2.70

0.96

3.66

SP

紀平梨花

LSp4

2.70

0.93

3.63

FP

荒木菜那

LSp4

2.70

0.93

3.63

FP

本田真凛

LSp4

2.70

0.93

3.63

SP

樋口新葉

LSp4

2.70

0.89

3.59

SP

坂本花織

LSp4

2.70

0.85

3.55

SP

野比

LSp4

2.70

0.85

3.55

SP

三原舞依

LSp4

2.70

0.81

3.51

SP

本田真凛

LSp4

2.70

0.81

3.51

FP

青木祐奈

LSp4

2.70

0.81

3.51

 

レイバックスピンは女子選手だけが行っていて、延べ36選手が試みました。GOE平均3.0以上の加点0.81以上が13例あります。

ショートフリー共に宮原選手がトップ。フリーでは満点が出ていました。宮原選手のフリーのスピンは、三つすべて、その種類のスピンとして全体のトップの加点を得ています。

スピンが得意という竹野選手がここでも上位に名前を連ねてきました。

ここまで、要素別で見ても名前が入ってきていなかった本田選手が、ようやくここで姿を現しました。

 

     

基礎点

GOE

 

SP

山下真瑚

SSp4

2.50

0.64

3.14

 

最後にSSp シットスピン これはレベル4でも基礎点が2.50であることもあって、試みた選手は全選手中一人だけでしたが、GOEは平均2.0を超えて、加点0.64を得ていました。

 

 

次はステップです

 

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

高橋大輔

StSq4

3.90

1.89

5.79

FP

宇野昌磨

StSq4

3.90

1.62

5.52

SP

高橋大輔

StSq3

3.30

1.56

4.86

SP

宇野昌磨

StSq4

3.90

1.23

5.13

SP

田中刑事

StSq3

3.30

0.99

4.29

FP

田中刑事

StSq3

3.30

0.99

4.29

SP

本草

StSq3

3.30

0.94

4.24

SP

島田高志郎

StSq3

3.30

0.85

4.15

FP

友野一希

StSq2

2.60

0.85

3.45

SP

友野一希

StSq3

3.30

0.75

4.05

FP

木科雄登

StSq2

2.60

0.67

3.27

FP

本草

StSq2

2.60

0.67

3.27

FP

佐藤洸彬

StSq2

2.60

0.67

3.27

 

ステップは、ショートフリーで全選手に入っている要素です。

レベル3の時にGOE平均2.0だと加点が0.66になるので、男子ではそれ以上の加点が入っている選手を抜き出してみると、13例ありました。また、レベル4は3例だけです

上から高橋選手、宇野選手の名前が並びます。高橋選手のショートはレベル3でしたから、GOEの平均という点では、宇野選手のフリーよりも上なので、GOEの評価という点では高橋選手が上に二つ並ぶ形になります。

田中選手がその二人の下に二つ並べました。その下に山本選手島田選手のショートが入ります。友野選手はフリーではレベル2で、GOEの評価は3.0を超えるのに加点はあまり入らず、ショートではGOEがそれほど伸びず、という形でした

 

 

     

基礎点

GOE

 

FP

宮原知子

StSq4

3.90

1.89

5.79

SP

宮原知子

StSq4

3.90

1.78

5.68

FP

紀平梨花

StSq4

3.90

1.56

5.46

FP

坂本花織

StSq4

3.90

1.56

5.46

SP

樋口新葉

StSq3

3.30

1.32

4.62

SP

坂本花織

StSq4

3.90

1.28

5.18

SP

三原舞依

StSq3

3.30

1.18

4.48

FP

三原舞依

StSq3

3.30

1.18

4.48

FP

山下真瑚

StSq3

3.30

1.08

4.38

SP

紀平梨花

StSq4

3.90

1.06

4.96

SP

大庭雅

StSq3

3.30

1.04

4.34

SP

川畑和愛

StSq3

3.30

0.99

4.29

SP

本郷理華

StSq3

3.30

0.99

4.29

FP

本田真凛

StSq3

3.30

0.99

4.29

 

女子は、0.66以上だと数が多すぎるので、レベル3のGOE平均3.0の時の加点0.99以上で拾いました。それでも14例あります。また、レベル4のステップはショートフリー合わせて4人で7例ありました。

宮原選手がショートフリー共にGOEトップ。スピンもそうでしたが、ステップもフリーの方が高い評価を得ています。

総合であまり上位に来なかった中では、本郷選手本田選手が、それぞれショートフリーで、GOE3.0をもらうステップを滑りました。

川畑選手は、3Lzからのコンビネーションジャンプで高得点で目立っていましたが、ステップでも割と上位の点を出しています。また、大庭選手もショートプログラムのステップでは高評価でした。

 

 

最後にコレオシークエンス

 

     

基礎点

GOE

得点

FP

高橋大輔

ChSq1

3.00

2.36

5.36

FP

宇野昌磨

ChSq1

3.00

1.71

4.71

FP

田中刑事

ChSq1

3.00

1.71

4.71

FP

友野一希

ChSq1

3.00

1.50

4.50

FP

山隈太一朗

ChSq1

3.00

1.50

4.50

FP

本草

ChSq1

3.00

1.43

4.43

FP

島田高志郎

ChSq1

3.00

1.36

4.36

FP

佐藤洸彬

ChSq1

3.00

1.21

4.21

FP

渡邊純也

ChSq1

3.00

1.21

4.21

FP

三宅星南

ChSq1

3.00

1.14

4.14

FP

木科雄登

ChSq1

3.00

1.07

4.07

FP

笹原景一朗

ChSq1

3.00

1.00

4.00

 

GOE平均2.0の加点1.00以上で拾ったら、12人と全体の半分入ってきています

高橋選手がこれもトップ。宇野田中友野という世界選手権経験者が上から並ぶ中で、五番目にGOE平均3.00の高評価を総合10位の山隈選手が得ています。また、総合21位の渡辺選手が、コレオシークエンスでは上から9番目。滑りでアピールできていました

 

     

基礎点

GOE

 

FP

宮原知子

ChSq1

3.00

2.21

5.21

FP

坂本花織

ChSq1

3.00

2.14

5.14

FP

本郷理華

ChSq1

3.00

2.00

5.00

FP

紀平梨花

ChSq1

3.00

1.57

4.57

FP

三原舞依

ChSq1

3.00

1.57

4.57

FP

白岩優奈

ChSq1

3.00

1.50

4.50

FP

山下真瑚

ChSq1

3.00

1.29

4.29

FP

大庭雅

ChSq1

3.00

1.21

4.21

FP

樋口新葉

ChSq1

3.00

1.14

4.14

FP

横井ゆは菜

ChSq1

3.00

1.07

4.07

FP

本田真凛

ChSq1

3.00

1.07

4.07

FP

野比

ChSq1

3.00

1.07

4.07

FP

三宅咲綺

ChSq1

3.00

1.07

4.07

FP

十倉日和

ChSq1

3.00

1.07

4.07

 

女子は、GOE平均2.0以上で拾ったら14例と半分を超えてしまいました。

トップはここでも宮原選手。宮原選手はジャンプ以外は何やってもトップです

本郷選手が三番目。個性、というのがはっきりある選手なので、こういうところでは上の方に来るんでしょうか。

大庭選手ステップに続いて、コレオでも上の方に名前を連ねました。女子唯一の社会人として、滑りでアピールしています。

 

 

 

というわけで、全日本選手権を振り返って、要素別の好成績者を見てみました。

総合点では上の方に行けなかった選手も、こうやって区分けすると、どこかでは名前が入ってきていたりもします。

 

全日本選手権の得点考察シリーズは、これも含めて6回続いたことになりますが、今回で終わりになります

 

 

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